Last-modified: 2022-03-03 (木) 07:35:46 (578d)
【ラムエアタービン】 †
Ram Air Turbine(RAT).
航空機の機首、またはポッドの先端部分に取り付けられた、ラム圧によって稼働する風力発電機(エアタービン)。
主機の稼働中にはあえて別系統で発電する必要はないが、ある種の機構で例外的に用いられる事がある。
使用例 †
- 大型の貨物機・旅客機
- 機内に格納され、非常時にのみ露出する発電用プロペラ。
主機とAPUの双方が故障した時に展開され、油圧ポンプなどの動作に必要な最低限の電力供給を行う。 - Me163「コメート」
- エンジン動力を発電に転用できないロケットエンジン推進機。
主電源系統としてラムエアタービンが採用されていた。 - ポッド
- ポッドに電子機器や電動機を内蔵する場合、プラットフォームからの配電を受けられない場合がある。
消費電力を電池などで賄うのも現実的でない場合、ポッドにラムエアタービンを据え付けて発電する場合がある。
実用例としてはEA-6B・EA-18Gの戦術ジャミングポッド、F/A-18F用空中給油ポッドなど。