*&ruby(びーななよんななだっしゅよんひゃく){【B747-400】}; [#a34729ec]
Boeing 747-400.~
~
[[ボーイング]]社が1980年代に開発した、[[B747]][[旅客機]]の近代化モデル。~
日本では「[[テクノジャンボ]]([[全日本空輸]])」「スーパークルーザー([[日本航空]])」、シンガポール航空では「Megatop」などの[[愛称]]でも呼ばれていた((この項記載の三社とも、2019年現在本機を全機退役させている。))。~
~
[[B747]]は、デビュー以来競合機の登場を許さず市場独占状態にあったが、その運用には多少の無理も存在した。~
また、1980年代に入ると[[エアバス>エアバス(企業)]]が開発を進めていた[[A330]]/[[A340]]や[[マクダネル・ダグラス]]の[[MD-11]]、あるいは自社の[[B767]]と比較して技術的・経済的な面での旧式化が目立つようになってきた。~
このため、[[B757]]や[[B767]]などの中型旅客機で培った知見をフィードバックして若返りを企図したのが本機である。~
~
300型までの「クラシックジャンボ」に比べて、左右の[[主翼]]をそれぞれ1.8m延長し、さらに1.8mの[[ウイングレット]]を追加して空力特性を向上した。~
また[[エンジン]]には新規設計のPW4000などを採用し、燃費や[[推力重量比]]を大幅に改善した。~
さらに[[水平尾翼]]内に燃料タンクを取り付けて燃料トリムを可能とした((尾翼タンクは[[ペイロード]]への負担となるため、これを装着しないオプションも存在する。))。~
~
これらの改装によって[[航続距離]]は13,330kmに達し、地球上の大半の地域に無補給で到達可能となった。~
これにより、長距離路線の途中で[[着陸して給油>テクニカルランディング]]する必要がなくなったため、離着陸回数が低減されて高効率・長寿命に繋がる。~
~
また、[[グラスコックピット]]や[[フライバイワイヤー]]などの自動化技術により、超大型機でありながら[[2マンクルー]]を実現。~
[[航空機関士]]を乗せない運航が可能となり、乗員や整備員の人件費も削減した。~
更に、こうした操縦の自動化はヒューマンエラーを防止する役割も果たし、事故予防の効果もあると考えられていた。~
~
1989年にノースウェスト航空((現在は[[デルタ航空]]に吸収合併されて存在しない。))へ就航したのを皮切りに、その優れた経済性が評価されて各国に広く販売。2009年9月の生産終了までに633機の販売を記録した。~
なお、これはB747ファミリー全モデルを通じて最多の販売記録ともなっている。~
~
現在では、より燃費がよく運航コストの低い[[双発機]]・[[B777]]/[[B787]]や[[エアバス>エアバス(企業)]][[A330]]/[[A350XWB>A350]]への置き換えが進行中。~
現在では、より小型で燃費がよく、運航コストの低い[[双発機]]・[[B777]]/[[B787]]や[[エアバス>エアバス(企業)]][[A330]]/[[A350XWB>A350]]への置き換えが進行中。~
また、後継モデルとして[[B747-8]]が販売されている((ただしB747-8の販売は本機に比べて振るわず、現在は月産0.5機の生産ペースとなっている。))こともあって、順次退役が進んでいる。~
>日本では[[日本航空]]が2010年に全機を退役させ、[[全日本空輸]]も2014年3月までに全機を退役させた。~
また、[[日本貨物航空]]で運用されていた貨物機型及び[[防衛省]]([[航空自衛隊]])が運航していた[[政府専用機>B747-47C]]も2019年までに全機退役した。~

ただし、退役機の多くは[[貨物機]]やチャーター便用機材として転売されており、まだ当面は運航が続けられると見られる。

**スペックデータ [#da982be0]
|タイプ|CENTER:B747-400|CENTER:B747-400ER|CENTER:B747-400F|CENTER:B747-400ERF|
|乗員|>|>|>|CENTER:2名([[機長]]・[[副操縦士>副機長]])|
|容量|>|CENTER:416名&br;(23F@61" + 80J@39" + 313Y@32")|CENTER:124,330kg|CENTER:124,010kg|
|ULD((Unit load device.))|LD1/LD3コンテナ&br;30個|LD1/LD3コンテナ&br;28個|>|CENTER:メインデッキに&br;LD1コンテナ2個&br;+&br;パレット(96" × 125")30枚|
|全長|>|>|>|CENTER:70.66m|
|全高|>|>|>|CENTER:19.41m|
|翼幅|>|>|>|CENTER:64.44m|
|アスペクト比|>|>|>|CENTER:7.41|
|主翼面積|>|>|>|CENTER:525|
|空虚重量|CENTER:183,520kg|CENTER:187,010kg|CENTER:163,700kg|CENTER:164,020kg|
|最大離陸重量|CENTER:396,890kg|CENTER:412,775kg|CENTER:396,890kg|CENTER:412,775kg|
|燃料容量|CENTER:216,840L|CENTER:241,140L|>|CENTER:204,350L|
|[[エンジン]]|>|>|>|CENTER:[[ターボファン]]×4基(以下から選択)|
|~|[[P&W>プラット&ホイットニー]] PW4000&br;[[GE>ジェネラルエレクトリック]] [[CF6]]&br;ロールス・ロイス [[RB211]]|[[P&W>プラット&ホイットニー]] PW4000&br;[[GE>ジェネラルエレクトリック]] [[CF6]]|[[P&W>プラット&ホイットニー]] PW4000&br;[[GE>ジェネラルエレクトリック]] [[CF6]]&br;ロールス・ロイス [[RB211]]|[[P&W>プラット&ホイットニー]] PW4000&br;[[GE>ジェネラルエレクトリック]] [[CF6]]|
|[[推力]]|CENTER:251〜282kN|CENTER:276〜282kN|CENTER:251〜282kN|CENTER:276〜282kN|
|対気速度制限|>|>|>|CENTER:[[M>マッハ]]0.92|
|[[巡航速度]]|>|CENTER:[[M>マッハ]]0.855|>|CENTER:[[M>マッハ]]0.845|
|[[航続距離]]|CENTER:13,490km|CENTER:14,045km|CENTER:5,230km|CENTER:7,585km|
|離陸滑走距離|CENTER:2,955m|CENTER:3,260m|CENTER:2,910m|CENTER:3,260m|

**派生型 [#t107c0dc]
-B747-400:~
初期生産型。~
~
-B747-400M:~
747-400 Combiとも呼ばれる貨客混在型。~
胴体後部側面に貨物用のドア(SCD)が付く。~
[[KLMオランダ航空]]のみで使用。~
~
-[[B747-400D]]:~
[[B747SR]]の後継として登場した日本国内線専用機。(19機生産・2機改造)~
[[ウイングレット]]は装着されていない。~
~
-B747-400ER:~
航続距離延長型。~
カンタス航空のみで使用。~
~
-B747-400F:~
貨物機型。~
従来型と同様のショートアッパーデッキで、[[ウイングレット]]追加や[[アビオニクス]]変更など、他の部分は旅客型に準じる。~
旅客型と異なり対抗機種が存在しない((本機の[[エアバス>エアバス(企業)]]におけるカウンターパートは[[A380]]であるが、同機の貨物機型は全機キャンセルされている。))ため、民間大型貨物機部門では市場独占状態にある。~
~
-[[AL-1]](ABL((Airborne Laser(空中発射レーザー)の略。))):~
[[弾道ミサイル]]迎撃用に機首に「COIL((Chemical oxygen iodine laser(酸素ヨウ素化学レーザー)の略。))」と呼ばれる大型の[[レーザー砲>レーザー]]を搭載した実験機。-400F型ベース。~
~
-B747-400ERF:~
400ERの貨物機型。~
外観は-400F型と同一であるが、[[コックピット]]の計器は一部アナログ部分がデジタルに替わっている。~
~
-B747-BCF((「Boeing Converted Freighter(ボーイング・コンバーティッド・フレイター」)の略。&br;  当初は「SF(Special Freighter)」と呼ばれていた。))/BDSF((Bedek Special Freighterの略。)):~
貨物機改修型。~
~
-[[B747-47C]]:~
日本国政府が、皇族・内閣総理大臣などの首脳や賓客の公務旅行に用いる「[[政府専用機]]」として導入した機体。~
機体の運用は[[防衛省]]([[航空自衛隊]])及び[[日本航空]]に委託されていた。~
日本国政府及び[[自衛隊]]では「B-747-400」と呼ばれていたが、2019年3月退役。~
~
-[[B747LCF]]:~
[[B787]]のコンポーネント輸送用に改造された大容積貨物専用機。~
~
-C-33:~
[[アメリカ空軍]]に提案された[[軍用輸送機>輸送機]]型。~
採用には至らなかった。~
~

IP:153.190.174.16 TIME:"2019-08-11 (日) 07:43:55" REFERER:"http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php" USER_AGENT:"Mozilla/5.0 (Windows NT 6.1; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/76.0.3809.100 Safari/537.36"

トップ 編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS