【An-225】(あんとのふにひゃくにじゅうご)

愛称はムリーヤ(Мрія:ロシア語で「夢」)。NATOコードはコサック。
アントノフ設計局が開発した世界最大の輸送機で、機体のペイロードは250tを裕に超えており、最大離陸重量も600tと世界一重い航空機としても有名。
ブラン(ソビエト版スペースシャトル)を輸送する目的でAn-124をベースに製作された。

この他に、ブランを輸送するために製作された機体としてはM-4戦略爆撃機をベースに作られたVM-T「アトラント」がある。

B747が小柄に見える程に大きな機体とH型尾翼、6発エンジンが特徴。
操縦系にはフライバイワイヤーを採用しており、操縦性は極めて良好である。
それは「戦闘機なみの機動が可能」と操縦士に言わしめた程で、その巨体からは想像し得ない高い機動性を有している。
当機は前脚を傾斜させ前傾姿勢となる事で迅速な積荷作業が可能であるが、機内には与圧装置が備えられておらず、人員や生物の輸送は不可能な為、積み荷は貨物のみに限定される。

計画では2機製作される筈だったが、ソ連の崩壊と共にブラン計画自体が消滅した事もあり、僅か1機が生産されるに留まった。
一時はウクライナの工場の一角に放置され、An-124An-70?の補修用部品取りとして次々と主要なパーツを失う等、事実上のスクラップとして扱われていた。
だが1999年、アントノフは本機を商用機として現役復帰させる事を発表。
実に1年近い改修の末、デジタル化と機体の補修・強化を行い再就役を果たした。
現在はヨーロッパの重量貨物専門の貨物航空会社が所有し、主に大西洋で運用されている。

スペックデータ
乗員6名
全長84.0m
全高18.1m
全幅88.74m
主翼面積905
空虚重量28.5t
最大離陸重量600t
離陸滑走距離3,500m
実用上昇限度11,000km
エンジンZMKBイーフチェンコ=プロフレース D-18 ターボファンエンジン(推力229.5kN)×6基
ペイロード250t(実際は300t以上搭載可能)
速度850km/h(最高)/800km/h(巡航)
航続距離15,400km(最大燃料)/4,000km(ペイロード最大)
翼面荷重662.9kg/
推力重量比0.234


an225.jpg

Photo: USAF


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