Last-modified: 2017-11-08 (水) 16:30:13 (10d)

【設計運動速度】(せっけいうんどうそくど)

corner velocity.

航空機がその機体の運動性で耐えられる最大限の運動(旋回)を行える速度。

設計運動速度未満の低速で最大限の旋回を行おうとすると、機体の耐久限界に達する前に揚力を失って失速する。
設計運動速度以上の高速で最大限の旋回を行おうとすると、遠心力によるGが強くなりすぎて機体が断裂・損壊する。

また、機体の旋回率(毎秒何°旋回できるか)は、飛行速度が設計運動速度に近いほど高くなる。
設計運動速度を超えない限りは高速なほど機体に大きなGをかけて俊敏に旋回できる。
しかし高速なほど同じ旋回率で生じる負荷が大きくなるため、設計運動速度を超えた高速飛行は旋回を阻害する。

機体がどの程度の旋回を行えるかは速度によって変化し、それは物理学に基づいて数学的に推定できる。
しかし、実際の操作中に自機の旋回能力を判断しようとするなら、パイロットが体感的に覚えるしかない。
機種ごとに旋回時の挙動は異なるため、パイロットは機種転換のたびに速度と旋回性能の関係を改めて体得し直す事になる。

設計運動速度の算出法

誤差は生じるが、おおむね計算式で機体の設計運動速度を推定できる。

Va = Vs × √Nmax

Va = 設計運動速度
Vs = 水平飛行での失速速度
Nmas = 制限荷重倍数(機体が自重の何倍までの加重に耐えられるか=何Gまでの加速に耐えられるか)


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