*&ruby(えっくすに){【X-2】}; [#d8c21f57]
X-2~
TRDI/三菱ATD-X((Advanced Technological Demonstrator-X:先進技術実証機の略。)).~
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日本の[[防衛省技術研究本部>技術研究本部]]→[[防衛装備庁]]と[[三菱重工業]]が開発した[[先進技術実証機>実験機]]。~
一部では「心神」とも呼ばれるが、これは開発時の愛称のため、非公式のものとされる。~
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機体は軽量な複合素材で構成され、[[ステルス]]性や高い[[運動性]]を備えた高運動飛行制御システムを取り入れる。~
一方で開発費を抑えるため、座席と[[キャノピー]]は[[T-4>T-4(日本)]]練習機(当初は[[F-1]][[戦闘機]]用の[[キャノピー]]を使用)、主脚と前脚は[[T-2]]の物を流用している。~
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操縦系統には主に[[フライバイワイヤー]]が、前縁[[フラップ]]駆動系統には高い反応速度を実現するために[[P-1]][[哨戒機]]で採用された[[フライ・バイ・ライト(FBL)>フライバイライト]]が用いられる。~
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電子機器系には高性能な[[フェイズドアレイレーダー]]に電子妨害装置を組み込んだ[[多機能RFセンサ]]、機体に張り付ける薄い[[レーダー]]・スマートスキンセンサー等がある。~
[[エンジン]]はIHI製のXF5-1([[A/B>アフターバーナー]]推力約5t)を2基搭載する。~
また、新開発のパドル式[[推力偏向>推力偏向ノズル]]装置が装備され、急速な方向転換が可能であるとされる。~
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2016年4月22日に[[初飛行]]した本機は、2017年10月30日までに32回のフライトを行い、その後は公式に性能試験終了とされている。~
得られたデータは将来的な国産ステルス戦闘機の開発のための下地として生かされる予定である。~
また、XF5-1の研究成果の一部は、[[P-1]]用[[F7-10>F7]][[エンジン]]へ移転している。~
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なお、本機はあくまでも「技術開発とその実証試験」を目的とした[[実験機]]である為、武装を施して[[戦闘機]]として運用する事は考えられおらず、エンジンの推力や機体サイズ、明らかとなっていないスペックなどを指し、「実用性がない」といった評価は前提からして明らかに無意味である。~

**スペックデータ [#o97aedd0]
|>|CENTER:X-2|
|全長|14.174m|
|全高|4.514m|
|全幅|9.099m|
|空虚重量|約9.7t|
|[[エンジン]]|[[IHI]] XF5-1[[ターボファン]]×2基([[アフターバーナー]][[推力]]:約5t)|
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