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*&ruby(えすゆーよんじゅうなな){【Su-47】}; ソ連ロシア名：Су-47 Беркут(ビェールクト)~ 英字での表記：Su-47 Berkut~ 日本での通称：Su-47 ベルクト或いはベルクート~ *&ruby(えすゆーよんなな){【Su-47】}; [#c74d4dc4] Su-47(S-37)&ruby(ベールクト){Berkut};（露&ruby(ビェールクト){【БΕРКУТ】};）((ロシア語でイヌワシの意。))((ビェールクト・ベルクトとも。カタカナ表記でベルクートとされることが多々あるがこれは誤り。)).~ ~ Su-47は[[スホイ設計局>スホイ]]が開発している[[前進翼]]の単座戦闘機で、[[第5世代戦闘機]]開発のための実験機とされ唯一1機が存在する。~ [[スホーイ]]設計局が自社開発した[[前進翼]]の[[概念実証機>実験機]]。~ 同じ[[前進翼]]の[[実験機]][[X-29]]に影響され、開発されたものと思われる。~ [[NATOコード]]では「ファーキン((Firkin：ジャムなどを入れる小瓶。))」と呼ばれる。~ ~ この実験機の最大の特徴は｢[[前進翼]]｣である。[[前進翼]]を採用した航空機は[[NASA]]の実験機[[X-29]]とこのSu-47の２機だけであり、傍目にもすぐ分かる独特の形状をしている。[[前進翼]]の採用によって低空域における機動性が格段に増し、[[STOL]]性能も大幅に上がるという。一方で高速になればなるほど翼への負担が大きくなるために大幅に多くの[[複合材]]が利用されている。また[[ステルス]]製も[[後退翼]]に比べて劣ってしまうともいわれているが、[[スホイ設計局>スホイ]]は[[ロシア]]で最初の[[ステルス]]機であるとしている。~ 元々は[[アドミラル・クズネツォフ級>アドミラル・オブ・ザ・ソビエトフリート・NG・グズネツォフ]][[航空母艦]]に搭載する[[艦上戦闘機]]として計画されていた「Su-27KM(([[Su-27K（Su-33）>Su-27]]とは無関係。))」を原型とする。~ Su-27KMは前進翼機であり、アドミラル・クズネツォフ型に合わせて主翼が折り畳めるように設計されていた。~ [[エンジン]]は二次元推力偏向ノズル付きのRD-79Mを搭載する予定だった。~ しかし、1989年に開発中止となった。~ ~ [[前進翼]]の他にも従来の[[ソ連>ソビエト連邦]]の航空機とは一線を画すデザインが各所に用いられ、新しい[[緊急射出装置]]や生命維持装置などが装備されている。また座席も大幅な改善が加えられ、パイロットへの配慮が格段になされている。胴体は13％の[[複合材]]を含むアルミニウムとチタンから作られ、翼には[[前進翼]]を採用した結果90％も[[複合材]]が使われている。~ その後、[[MFI計画]]で提案された「S-32」のデモンストレーター機として設計変更し、「S-37」として開発が再開。1997年9月に初飛行した。~ 2000年に正式名称はSu-47に改名された。~ ~ Su-47は1997年9月に初飛行を行ない、2001年12月で試験飛行の初段階を終了した。2002年5月に[[スホイ設計局>スホイ]]は[[ロシア]]の次期主力[[マルチロールファイター]] [[PAK-FA]] の製造を受注したことから、Su-47で得られた技術がある程度は反映されると考えられる([[前進翼]]は採用されないらしい)。~ 機銃、兵装を収納する[[ウェポンベイ]]を持つが、[[空対空ミサイル]]等の運用能力までは持っていない。~ 機体のサイズは、戦闘機としては最も大型の部類に入る[[Su-27]]よりさらに一回り大きい。~ ~ 参考)~ Air Force Technology (英語 写真多数)~ http://www.airforce-technology.com/projects/s37/~ Wikipedia (日本語版 写真無)~ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%88~ GlobalSecurity.org (英語 写真有)~ http://www.globalsecurity.org/military/world/russia/su-47.htm~ 当初は[[ウェポンベイ]]や機体デザインなどの特徴からステルス戦闘機ではないかとされたが、その後の分析などから先に挙げた特徴とステルス性は無関係である可能性が大きい。~ [[エアショー]]などでは幾度も登場しているが、Su-47に関しては実験機なので採用の動きは見られない。~ ~ ,性能表(上記GlobalSecurity.orgを引用・訳) ,翼幅,15.16〜16.7 m ,全長,22.2〜22.6 m ,高さ,6.36〜6.40 m ,重量,24000〜26000 kg ,最大離陸重量,34000 kg ,エンジン,Perm Aviadvigatel D-30F6 か Saturn/Lyul'ka AL-37FU ,最高速度,2500 km/h ,速度(高度０ｍ),1400 km/h ,最大航続距離,3300 km また名称が[[Su-37>Su-27]]に近似しているが、全く別物の機体である。~ 技術実証機としての本機の成果は第4++世代ジェット戦闘機である[[Su-35>Su-27]]や第5世代ジェット戦闘機である[[Su-57]]の開発に役立てられた。~ ~ 余談として、S-37登場時に日本のテレビアニメ「マクロス7」に登場する可変戦闘機「VF-19 エクスカリバー」と外見が似ているとして((同じ双発前進翼機であることを始め、デザイン上の共通点がモチーフとなった[[X-29]]より多く存在する事から。))ファンの間で話題となった。~ ~ 関連：[[X-29]] [[S-32]]~ ~ http://www.testpilot.ru/russia/sukhoi/s/37/images/s37-1.jpg~ ~ http://www.robotechresearch.com/rpg/vehicles/ebsis/sukhoi_s_37/sukhoi_s_37.html~ ~ **スペックデータ [#k9c43636] |乗員|[[パイロット>エビエーター]]1名| |全長|22.60m| |全高|6.40m| |全幅|16.70m| |主翼面積|56.0��| |重量&br;（空虚/運用）|24,000kg/25,670kg| |最大離陸重量|34,000kg| |[[エンジン]]|ソロヴィヨーフ D-30F6 [[ターボファン]]（[[推力]]15,600kgf（[[A/B>アフターバーナー]]使用時））×2基&br;（[[AL-37FU>AL-37]]×2基に換装予定）| |最高速度|2,500km/h| |[[航続距離]]|3,300km| |[[実用上昇限度>上昇限度]]|18,000m| |[[上昇率]]|233m/s| |武装|[[GSh-301 30mm機関砲>GSh-301]]×1門| |>|CENTER:兵装| |[[AAM>空対空ミサイル]]|[[R-77M>AA-12]]&br;[[R-74M>AA-11]]&br;[[KS-172]]| |[[AGM>空対地ミサイル]]|[[Kh-29T>AS-14]]| |爆弾類|KAB-500|
