【P-51】(ぴーごじゅういち)

アメリカ合衆国のノース・アメリカン?社が開発したレシプロ戦闘機。愛称は MUSTANG(マスタング)第二次世界大戦で最傑作といわれている。

アメリカ陸軍が採用し、欧州と太平洋で活躍したことは有名だが、初期型の欠陥と開発コンセプトはあまり有名ではない。
1939年、イギリスの発注で開発がスタートされた。ノース・アメリカン?社はわずか半年で試作機を初飛行させ、P-51A(一部はA-36)としてアメリカ、イギリスで制式採用された。しかしA型は低高度での過給性能を重視したアリソン社製のエンジンF3Rを搭載していたことにより、中高度・高高度での性能は非常に低かった。アメリカ陸軍、イギリス空軍はこのA型を戦闘爆撃機偵察機として運用した。
P-51が傑作機と呼ばれだしたのはエンジンロールス・ロイス?社が開発しパッカード?社 で生産されたエンジン"マーリン"に換装したB型以降である。A型で660km/hだった最高速度は703km/hとなり、高高度性能も格段に向上した。D型以降ではコクピットがバブル・キャノピー?に変えられ、戦闘時の後方視界も明瞭となった。
同時期の敵国戦闘機であるFw-190、Bf-109、零式艦上戦闘機、雷電、飛燕、疾風に対しては性能的にも数的にも優位に立ち、常に互角以上の戦果をあげていたようだ。

関連:戦闘機 P-38 P-47


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