*&ruby(えむあいえむにじゅうさん){【MIM-23】}; [#z1184b23]
MIM-23（SAM-A-18）"&ruby(ホーク){HAWK};((Homing All the Way Killerの略。))".~
~
アメリカのレイセオン社が、1950年代末に開発した中距離[[地対空ミサイル]]。~
1950年代の開発であるが、2020年代の現在でも[[NATO>北大西洋条約機構]]各国や日本などで運用されている。~
~
本ミサイルは、1950年代に[[セミアクティブレーダー誘導]]方式の中距離[[地対空ミサイル]]として、[[アメリカ陸軍]]により開発がはじめられた。~
1956年6月に試作モデル「XM3」を用いて誘導状態での初試射が行われ、1960年に[[陸軍>アメリカ陸軍]]で初めての運用部隊が編制され、初期作戦能力（IOC）が認定された。~
1963年には三軍（陸軍・[[海軍>アメリカ海軍]]・[[空軍>アメリカ空軍]]）の共通命名規則の導入に伴い、[[型式]]が現在の「MIM-23」に改められている。~
~
1964年には低空目標への対処能力を高めた改良計画が始まり、1971年に「MIM-23B」として[[制式]]化され、1978年までに[[陸軍>アメリカ陸軍]]・[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]のすべての部隊のミサイルがこれに更新された。~
~
これに続き、1973年より更なる近代化改修「HAWK-PIP」計画がはじめられた。~
この計画は3段階に分けて進められ、最初のフェーズ�気�1981年に実戦配備。~
続くフェーズ�兇�1978年に開発開始され、1983年に装備化。~
そしてフェーズ�靴�1981年に開発開始され、1989年に装備化された。~
**スペックデータ [#h2ee879a]
|タイプ|CENTER:''MIM-23A&br;（基本ホーク）''|CENTER:''MIM-23B&br;（改良ホーク）''|
|全長|CENTER:5.08m|CENTER:5.03m|
|直径|>|CENTER:0.37m|
|翼幅|CENTER:1.21m|CENTER:1.19m|
|発射重量|CENTER:584kg|CENTER:627.3kg|
|推進方式|>|CENTER:1段式[[固体燃料ロケットモーター>固体燃料ロケット]]|
|[[エンジン]]|CENTER:Aerojet M22E7/E8|CENTER:Aerojet M112|
|飛翔速度|>|CENTER:[[M>マッハ]]2.7（最大）|
|弾頭|>|CENTER:[[HE>榴弾]] 爆風破片効果弾頭|
|弾頭重量|CENTER:45kg|CENTER:54kg|
|有効射程|CENTER:高高度目標：2,000〜32,000m&br;低高度目標：3,500〜16,000m|CENTER:高高度目標：1,500〜40,000m&br;低高度目標：2,500〜20,000m|
|有効射高|CENTER:60〜13,700m|CENTER:60〜17,700m|
~
**バリエーション [#j66bd997]
-MIM-23A：~
基本型。~
~
-MIM-23B「改良ホーク（I-HAWK）」：~
A型の改良型。~
弾頭重量を54kgに増大、誘導装置の小型化とともに、ロケットモーターも新型のAerojet M112に変更された。~
~
--MTM-23B：~
訓練用ミサイル。~
~
--XMEM-23B：~
テスト・評価用の遠隔測定ミサイル。~
~
-MIM-23C：~
[[ECCM]]能力向上型。1982年頃に導入。~
~
-MIM-23D：~
C型のアップグレード型。詳細不明。~
~
-MIM-23E/F：~
C/D型のアップグレード型。1990年頃に導入。~
高クラッター/マルチ[[ジャミング]]環境下での低空交戦性能の向上を図った。~
~
-MIM-23G/H：~
E/F型のアップグレード型。1995年頃に導入。~
~
-MIM-23K/J：~
[[アメリカ海兵隊]]のMIM-23Bに[[弾道ミサイル]][[防衛>ミサイル防衛]]能力を付与した型。
1994年頃に導入。~
新型弾頭と信管を搭載。有効高度は20,000m、[[有効射程]]距離は45km。~
~
-MIM-23L/M：~
漸進的に信管のみを更新した型。~
~
