【M151】(えむいちごーいち)

アメリカのフォードモーター社が軍用に開発した乗用車。
ジープの後継として1960年に開発され、1990年代までアメリカの機械化歩兵の主力製品であった。
形状がジープと酷似している事から「ケネディジープ」と呼ばれたり、単に「ジープ」と呼ばれる事も多い。
現在はHMMWVに更新されているが、軽量な設計のため空挺部隊ではなおも現役。

軍事的蛮用を想定して頑丈・大雑把に作られているが、基本的には単なる乗用車である。
応力外皮構造を採用しており、車高の低さ・軽量さ・構造の単純さが特徴。
天井もドアも窓もない完全なオープンカーであり、銃砲撃に対する生存性は皆無。

車体後部に銃架を備えており、一応は火力支援も可能。
また、戦闘を想定しない場合は後から上部構造物を設置して風雨を遮る事も可能。
ただし、構造上の問題から上記2つを同時に実現する事はできない。

主なバリエーション

M151
1960年の初期型。サスペンションの欠陥から横転事故が多発した。
M151A1
1964年の改良型。主に横転事故の問題を解決した。
M151A1C
M40 106mm無反動砲?搭載型。乗員2名と弾薬6発を搭載可能。
M151A1D
デビークロケット 戦術核無反動砲搭載型。
M151A2
1970年の改良型。一連のバリエーションにおける車体改良の最終型。
M151A2 TOW
TOWを搭載した対戦車ミサイル車両。
ペイロードが足りないため弾薬とクルーが2台に分乗する必要があった。
この問題のため、後継のHMMWVでは積載量を増やすため大型化する事となった。
M151A2 FAV
Fast Assault Vehicle(高速攻撃車両)。空挺部隊特殊部隊突撃用。
M718
衛生兵が運用する後送用の救急車。初期型、A1、A2の各型がある。
MRC108
アメリカ海兵隊向けの軽量消防車。
MRC108
地上の前線から航空管制を行うための通信車両。

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