*&ruby(エルアー・ピャーチ){【La-5】}; [#sddd3b9a]
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[[大祖国戦争]]（[[第二次世界大戦]]）期にラヴォーチキン設計局が開発、[[赤軍>ソ連軍]]で運用された[[レシプロ>レシプロエンジン]][[戦闘機]]。~
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本項では発展型の''La-7''、''La-9''、''La-11''についても解説する。~
**特徴 [#hb9d492c]
***La-5 [#b158c8b6]
Лавочкин Ла-5 / Lavochkin La-5~
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1942年9月8日以前の制式呼称は''LaGG-5''（''ЛаГГ-5''）。~
不具合が多く搭乗員から好まれなかった液冷エンジン搭載、木金混合構造の[[LaGG-3]]を原型として、大直径大出力の''ASh-82''((''M-82''とも。))空冷星形14気筒エンジンを搭載、低・中高度の運動性能に優れた機体として1942年に実用化、同年のスターリングラードの戦いで初めて実戦投入された。~
低高度であれば[[ルフトバッフェ]]の[[Bf109]]F型にも十分に対抗可能で、1944年に後継機の[[La-7]]へ生産ラインが移行された後も大戦の終結まで運用され続けた。~
***La-7 [#wbdea59b]
Лавочкин Ла-7 / Lavochkin La-7~
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1944年に実用化、同年6月から実戦投入されたLa-5FN原型の発展型。~
空力特性が改善されたことにより、当時の[[ルフトバッフェ]]主力戦闘機であった[[Bf109]]Gに比類する飛行性能を発揮、戦争後半の[[赤軍>ソ連軍]]による大規模攻勢で[[Yak-3]]と共に強力な制空戦闘機として活躍した。~
戦後も1946年まで生産され、ソビエト連邦の影響が強いポーランドなど共産圏の各国に供与されており、特に北朝鮮の機体は[[朝鮮戦争]]の開戦時点における同国空軍の主力戦闘機となった。~
***La-9 [#xc22bc05]
Лавочкин Ла-9 / Lavochkin La-9~
~
戦後の1946年から生産されたLa-7の発展型。~
機体設計が大きく変更されたことにより、飛行性能が大きく向上した。~
共産圏の各国へ供与されたほか、[[朝鮮戦争]]で運用された。~
***La-11 [#mf236d3d]
Лавочкин Ла-11 / Lavochkin La-11~
~
戦後の1947年から生産されたLa-9の発展型。~
航続距離増大のため燃料タンク容量が増加したほか、軽量化のため系列機で初の全金属製機体となった。~
>全金属製となったにも関わらず機体重量はLa-9より増加しているが、これは燃料タンク増設分の影響である。
**性能諸元 [#m043f965]
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|~型式|~''La-5''|~''La-5FN''|
|~全長|>|8.67m|
|~全幅|>|9.76m|
|~全高|>|2.54m|
|~翼面積|>|17.5��|
|~空虚重量|2,681kg|2,706kg|
|~全備重量|3,360kg|3,290kg|
|~最大離陸重量|||
|~エンジン|>|ASh-82 空冷星形14気筒×1基|
|~|ASh-82A|ASh-82FN|
|~[[過給器]]|>|1段2速[[スーパーチャージャー]]|
|~出力|離昇1,700hp&br;通常1,330hp|離昇1,850hp&br;通常1,460hp|
|~プロペラ|>|定速3翅|
|~最高速度|LEFT:509km/h@0m&br;535km/h@0m（出力増強）&br;580km/h@6,250m|LEFT:551km/h@0m&br;583km/h@0m（出力増強）&br;634km/h@6,250m|
|~航続距離((出力90%での巡航時。))|660km|590km|
|~[[上昇率]]|13.8m/s|17.7m/s|
|~上昇性能&br;（5,000mまでの到達時間）|LEFT:6分00秒（平均13.8m/s）&br;5分42秒（緊急出力、平均14.6m/s）|LEFT:5分18秒（平均15.7m/s）&br;4分42秒（緊急出力、平均17.7m/s）|
|~[[上昇限度]]|9,500m|10,000m|
|>|>|~固定武装|
|機首|>|ShVAK 20mm機関砲×2門|
|>|>|~追加装備|
|翼下|なし| 片側100kgずつ計200kgまでの爆弾 |
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|~型式|~''La-7''|~''La-9''|~''La-11''|
|~全長|8.67m|8.625m|8.62m|
|~全幅|>|>|9.80m|
|~全高|2.54m|3.60m|3.47m|
|~翼面積|17.56��|>|17.59��|
|~翼形|-|>|TsAGI Lamimar Airfoil((層流翼。))|
|~空虚重量|2,625kg|2,638kg|2,770kg|
|~全備重量|3,310kg|3,425kg|3,730kg|
|~最大離陸重量|||3,996kg|
|~燃料容量|||846kg|
|~[[エンジン]]|>|>|ASh-82FN 空冷星形14気筒×1基|
|~[[過給器]]|>|>|1段2速[[スーパーチャージャー]]|
|~出力|>|>|離昇1,850hp&br;通常1,460hp|
|~[[プロペラ]]|>|>|定速3翅|
|~最高速度|LEFT:579km/h@0m&br;613km/h@0m（緊急出力）&br;661km/h@6,000m|LEFT:640km/h@0m&br;690km/h@6,250m|LEFT:562km/h@0m&br;674km/h@6,250m|
|~航続距離((出力90%での巡航時。))|570km|1,735km|2,535km|
|~[[上昇率]]|19m/s|24m/s|12.6m/s|
|~上昇性能&br;（5,000mまでの到達時間） |5分15秒（平均15.8m/s）&br;4分36秒（出力増強、平均18.1m/s）|4分42秒（平均17.7m/s）|6分36秒（平均12.6m/s）|
|~[[上昇限度]]|10,450m|10,800m|10,250m|
|>|>|>|~固定武装|
|機首|ShVAK 20mm機関砲×2門|NS-23 23mm機関砲×4門|NS-23×3門|
|>|>|>|~追加装備|
|翼下|片側100kgずつ計200kgまでの爆弾|||
＊出力増強は連続稼働10分まで。
**型式 [#oc9153db]
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|~分類|>|~型式|~解説|~生産機数|
|生産|>|La-5&br;（Ла-5）|1942年実用化。ASh-82Aエンジン搭載。&br;武装はShVAK 20mm機関砲×2門。|9,920|
|~|La-5|F（Ф）|1942年実用化。ASh-82Fエンジン搭載。|~|
|~|~|FN（ФН）|1943年実用化。ASh-82FNエンジン搭載。|~|
|~|~|UTI（УТИ）|複座[[練習機]]型。ASh-82Fエンジン搭載。 |~|
|試作|~|M-71（М-71）|M-71（出力2,200hp）エンジン搭載。最高速度720km/h。|-|
|~|~|TK（TK）|TK-3[[ターボチャージャー]]を備える高高度戦闘機。&br;最高速度660km/h@8,000m、上昇限度12,200m。|-|
|生産|>|La-7&br;（Ла-7）|1944年実用化のLa-5FN発展型。&br;機体各部の設計変更により空力特性を改善。|6,337|
|~|La-7|B-20（Б-20）|武装はB-20S 20mm機関砲×3門。少数生産。|~|
|試作|~|TK（TK）|TK-3[[ターボチャージャー]]を備える高高度戦闘機。|~|
|~|>|130|La-9の開発段階における呼称。試作機の名称。|-|
|生産|>|La-9&br;（Ла-9）|1946年実用化のLa-7発展型。&br;武装はNS-23 23mm機関砲×4門。|1,882|
|生産|>|La-11&br;（Ла-11）|1947年実用化のLa-9発展型。長距離戦闘機。&br;武装はNS-23 23mm機関砲×3門。|1,182|
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