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*&ruby(じぇいだむ){【JDAM】}; [#w6b37e40] Joint Direct Attack Munition.~ [[低抵抗爆弾]]や[[クラスター爆弾]]に対して、[[慣性誘導>慣性航法装置]]および[[GPS誘導>GPS誘導爆弾]]による[[誘導爆弾]]としての機能を追加するためのキット。((便宜的に、JDAMキットによって[[誘導爆弾]]化された[[爆弾]]自体もJDAMと呼ぶ場合が多い。))~ 主契約社は[[マクダネル・ダグラス]](現[[ボーイング]])。~ ~ [[レーザー誘導爆弾]]は高い命中精度を誇る反面、悪天候では使えず、また命中まで目標に[[レーザー]]を照射し続けなければならないといった弱点が[[湾岸戦争]]で問題となった。~ こうした弱点を解消するため[[レーザー]]に頼らない[[誘導爆弾]]として開発されたのがJDAMである。~ ~ JDAMは、あらかじめ設定された座標へ向けて[[GPS>全地球測位装置]]で誘導される。~ また、落下中の弾道を制御するために[[INS>慣性航法装置]]も備えているが、これは[[GPS>全地球測位装置]]の電波を受信できない場合の誘導にも用いられる。~ このため悪天候や電波障害の際にも使用でき、また完全な[[撃ちっ放し能力]]を有する。~ なお、[[爆弾]]の起爆や[[クラスター爆弾]]の子弾を散布する高度を設定することもできるが、こちらは搭載母機の離陸前に済ませる必要があり、飛行中に変更することはできない。~ ~ この種の誘導兵器としては非常に安価であるため、多くの国が欲しがってはいるが、安全保障の観点から[[武器輸出管理法]]の下でアメリカが認めた国以外へは輸出されていない。~ [[航空自衛隊]]も[[F-2]]などの装備としてJDAMの導入を予定している。~ ~ 一方で[[INS>慣性航法装置]]や[[GPS>全地球測位装置]]は[[レーザー]]に比べれば精度に劣るため、[[半数必中界]]は[[GPS>全地球測位装置]]/[[INS>慣性航法装置]]併用時では13m、[[INS>慣性航法装置]]のみの場合では30mと多少広くなってしまう。~ また目標の座標設定は投下までに実施しなければならないため、移動物に対する命中精度は特に低くなる。~ さらには誘導装置の設定ミスにより、友軍に対する[[誤爆>誤射]]を引き起こす可能性も高い。((コソボ紛争における中国大使館[[誤爆>誤射]]事件も、この座標算出を誤ったために起きたと言われている。))~ ~ こうした弱点を補うため、JDAMに[[セミアクティブレーザー誘導]]の機能を付加したLJDAM(レーザーJDAM)も開発されている。~ このシステムは、アメリカ国外ではドイツが最初の購入国になる予定で、2009年に引渡しが始まる予定である。~ このシステムは、アメリカ国外ではドイツが最初の購入国であり、2009年半ばより運用が開始されている。~ また、日本でも導入が決定している。~ http://www4.plala.or.jp/klesa108/diary/yksk0712/jdam_.jpg 参照リンク:http://strike-eagle.masdf.com/jdam.html ~ **主な搭載機 [#j71f0aa7] -[[AV-8B「ハリアーII」>ハリアー]] -[[A-10C「サンダーボルトII」>A-10]] -[[B-1「ランサー」>B-1]] -[[B-2「スピリット」>B-2]] -[[B-52H「ストラトフォートレス」>B-52]] -[[F-117「ナイトホーク」>F-117]] -[[F-14A/B/D「トムキャット」>F-14]] -[[F-15E「ストライク・イーグル」>F-15E]] -[[F-16C/D「ファイティング・ファルコン」>F-16]] -[[F/A-18C/D「ホーネット」>F/A-18]] -[[F/A-18E/F「スーパー・ホーネット」>F/A-18]] -[[F-22「ラプター」>F-22]] -[[F-35「ライトニング II」>F-35]] -[[MQ-9「リーパー」>RQ-1]] -[[F-2]] -[[トーネード]] -[[タイフーン]] ~ **要目 [#u458ed23] |クラス|JDAM|LJDAM|弾体|運用者|全長&br;(JDAM)|投下重量&br;(JDAM)| |500ポンド|GBU-38(V)1/B|GBU-54(V)1/B|[[Mk.82>Mk.80シリーズ]]&br;[[BLU-111/B>Mk.80シリーズ]]|[[米空軍>アメリカ空軍]]|92.6インチ&br;(2,523mm)|558ポンド&br;(253kg)| |~|GBU-38(V)2/B|GBU-54(V)2/B|~|[[米海軍>アメリカ海軍]]|~|~| |~|GBU-38(V)3/B|GBU-54(V)3/B|[[BLU-126/B]]|米空軍|~|~| |~|GBU-38(V)3/B|GBU-54(V)3/B|[[BLU-126/B>Mk.80シリーズ]]|米空軍|~|~| |~|GBU-38(V)4/B|GBU-54(V)4/B|~|米海軍|~|~| |1,000ポンド|GBU-32(V)1/B|GBU-55(V)1/B|[[Mk.83>Mk.80シリーズ]]|米空軍|119.5インチ&br;(約3,040mm)|1,013ポンド&br;(約459kg)| |~|GBU-32(V)2/B|GBU-55(V)2/B|~|米海軍・[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]|~|~| |~|GBU-35(V)1/B|-|[[BLU-110>Mk.80シリーズ]]|~|~|~| |2,000ポンド|GBU-31(V)1/B|GBU-56(V)1/B|[[MK.84>Mk.80シリーズ]]|米空軍|152.7インチ&br;(約3,880mm)|2,036ポンド&br;(約924kg)| |~|GBU-31(V)2/B|GBU-56(V)2/B|~|米海軍・海兵隊|~|~| |~|GBU-31(V)3/B|GBU-56(V)3/B|[[BLU-109]]|米空軍|148.6インチ&br;(約3,770mm)|2,115ポンド&br;(約959kg)| |~|GBU-31(V)3/B|GBU-56(V)3/B|[[BLU-109>バンカーバスター]]|米空軍|148.6インチ&br;(約3,770mm)|2,115ポンド&br;(約959kg)| |~|GBU-31(V)4/B|GBU-56(V)4/B|~|米海軍・海兵隊|~|~| ~