- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- EAP へ行く。
- 1 (2007-05-19 (土) 10:01:45)
- 2 (2007-05-19 (土) 10:30:38)
- 3 (2007-05-19 (土) 21:54:05)
- 4 (2007-09-12 (水) 22:30:01)
- 5 (2009-08-10 (月) 03:41:35)
- 6 (2009-12-26 (土) 00:04:48)
- 7 (2011-10-22 (土) 17:39:22)
- 8 (2011-12-23 (金) 21:33:11)
- 9 (2013-04-20 (土) 22:50:23)
- 10 (2014-06-05 (木) 23:43:54)
- 11 (2017-08-27 (日) 09:19:15)
- 12 (2020-01-11 (土) 06:38:29)
【EAP】 †
British Aerospace EAP
EFA計画(現在のユーロファイター・タイフーン)の技術実証を目的として試作された実験機。
1979年に開始されたECA計画(後のACA計画→EFA計画)は、参加各国間の思惑が交錯し、後にフランスが脱退して独自にラファールを開発するなど、錯綜していた。
これに業を煮やしたイギリス政府は、1983年にBAeとEAP(Experimental Aircraft Program)契約を交わして独自に技術実証機を試作することとした。*1
機体は1986年に完成し、国際的な支持を期待してファーンボロ航空ショーでの飛行展示を実施した。
この機体は主として以下の技術実証を目的としていた。
- 炭素繊維強化樹脂や新型合金による軽量機体と、それによる超音速巡航の実現
- アクティブ式デジタルフライバイワイヤと、先尾翼付きダブルデルタによる高機動性の実現*2
- MFDやMIL-STD-1553Bにより、高度に電子化されたコックピット
限られた予算から組み上げられた実証機のため、垂直尾翼やエンジンはトーネードADVのものを流用している。*3
また胴体下にはスカイフラッシュの模擬弾*4が、翼下パイロンにはASRAAM?の模擬弾が装着されていた。この時点で機関砲は搭載されていない。
同年に共同開発を管理するためのユーロファイターGmbHが西ドイツに設立され、翌1987年にはEAPがEFA計画の正式な実験機として承認されて、いよいよ開発が本格化するかに見えた。
しかし1991年に冷戦体制が崩壊し、NATO?諸国における新型戦闘機の必要性は一気に低くなった。
加えて東西ドイツが統一されたことによりドイツの財政も悪化。EFA計画は大きく後退することになる。
EAPの成果といえるユーロファイター2000の原型機が完成するのは1994年のことであった。
*1 この時点でイタリアも一部資本参加している。
*2 結局のところ実用機にダブルデルタは採用されなかった。
*3 ただしエンジンはリヒート?を強化されたものになっている。
*4 配置もトーネードADVのものに近い。