【A340】(えーさんよんまる) †

Airbus A340.

1990年代、エアバス社が初めて開発した四発の旅客機で、エンジンの数（双発・4発）と胴体の長さ、その他の細かい点を除けば、A330と共通する部分が多い。

エアバスとしては、ETOPSによる制約から陸上の中・長距離フライトを運航するユーザーには双発のA330を、洋上（特に太平洋・大西洋線）の長距離フライトを運航するユーザーには（四発エンジンの信頼性を売りに）本機を重点的に販売しているという*1。
コックピットはA320同様フライバイワイヤー、サイドスティックを導入し、レイアウトがA320ファミリーやA330とほとんど共通しているため、訓練の時間や費用を大きく削減することができる。

2011年に生産終了となるまで、377機が生産された。

参考リンク（http://www.airbusjapan.com/product/a330_a340_backgrounder.asp）

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スペックデータ †

形式-200-300-500-600
乗員2名（機長・副機長）
基本座席数
（3クラス）		261名295名313名380名
全長59.4m63.6m67.9m75.30m
全高16.7m17.1m
全幅60.3m63.45m
キャビン幅5.28m
主翼面積361.6��439.4��
後退角30°31.1°
無荷重量129,000kg129,275kg170,400kg177,000kg
最大離陸重量275t271t365t366t
貨物室容量100.2m³162.8m³153.9m³207.6m³
燃料搭載量155,040リットル141,500リットル214,810リットル194,880リットル
エンジンターボファン×4基
CFMインターナショナル CFM-56
（-5C2/C3/C4/C4P）		ロールス・ロイス トレント
（553/556）
エンジン推力138.78kN（CFM56-5C2）
144.57kN（CFM56-5C3）
151.25kN（CFM56-5C4）		138.78kN（CFM56-5C2）
144.57kN（CFM56-5C3）
151.25kN（CFM56-5C4）
149.9kN（CFM-56-5C4P）		236kN（トレント553）
249kN（トレント556）
貨物搭載数LD3コンテナ×18
パレット×30		LD3コンテナ×30
パレット×10		LD3コンテナ×32
パレット×11		LD3コンテナ×42
パレット×14
巡航速度マッハ0.82マッハ0.83
離陸滑走距離
（最大離陸重量時）		2,990m3,000m3,050m3,100m
巡航高度11,887m
航続距離14,800km13,500km16,000km13,900km
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A340の派生型 †

A330/A340ファミリーとして次のものがラインナップされている。

  • A340-200：
    3クラス仕様で261席の基本型。

  • A340-300：
    3クラス仕様で295席の胴体延長型。

  • A340-8000：
    A340-200に燃料タンクを追加した航続距離延長型。
    8,000海里（14,800km）を飛行可能とする。

  • A340-500：
    3クラス仕様で313席の航続距離延長型。
    約16,000kmの航続距離を持ち、A330/A340ファミリーでは最も航続距離が長い。

  • A340-600：
    3クラス仕様で380席の胴体延長型。
    全長約75.3mと、旅客機では最も全長が長い*2。

*1 ただしETOPSにもあるように、近年はエンジン自体の信頼性向上で双発機の航続距離が伸びており、この原則は崩れつつある。
*2 2009年11月にボーイング747-8(貨物型)がロールアウトするまで、民間航空機では世界最長であった。

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