• 追加された行はこの色です。
  • 削除された行はこの色です。
*&ruby(れんたい){【連隊】}; [#b231036c]
Regiment.~
~
近世以後の[[陸軍]]における[[部隊]]編制単位のひとつ。~
[[師団]]または[[旅団]]の下に位置し、数個の大隊もしくは中隊を以て編成される。~
兵員数はおおむね2,000人前後で、古くは一か所の駐屯地に常時在留させられる人数の上限をも意味していた。~
兵員数はおおむね2,000人前後で、古くは一か所の駐屯地に常時在留させられる人数の上限をも意味していた。

>[[アメリカ陸軍]]など、いくつかの国ではこの連隊制度を廃止して[[旅団]]に置き換えている場合がある。

指揮官(連隊長)は伝統的に[[大佐>佐官]]の[[階級]]にある軍人が充てられている。~
制度によっては大佐が「名誉連隊長」として[[軍政]]処理を担い、戦闘指揮は別に任命された中佐が執る場合もある。~
~
「単一の兵科で」「常設されている」部隊単位としては最大のものであり、人員の募集や装備の支給など[[行政管理>兵站]]の基本単位となっている。~
このことから、多くの国の[[陸軍]]で「部隊の伝統を維持する」単位とされており、歴史的な部隊名を継承していたり、由緒ある[[連隊旗>軍旗]]を受け継いだりしている。~
[[兵站]]管理上の基本単位であり、単一の兵科で構成され、特定の駐屯地に常駐する。~
必要に応じて[[師団]]・[[旅団]]に組み込まれ、[[再編成]]に際して[[師団]]・[[旅団]]が解体されても連隊までは解体しないのが原則。~
ほとんどの[[陸軍]]軍人は、[[佐官]]・[[将官]]まで昇進しない限り、最初に配属された連隊から離れないまま軍歴を終えるのが一般的。~
~
指揮官(連隊長)には伝統的に[[大佐>佐官]]の[[階級]]にある軍人が充てられているが、場合によっては大佐が「名誉連隊長」として行政管理に専念し、実戦での指揮は別に任命された中佐がとることもある。~
連隊に所属する[[将校]]は同じ「将校団」に属し、家族的な団結心で結ばれることを理想としていた。~
>また、[[下士官]]や[[兵>兵卒]]にあっても、同じ連隊に属する者は一番近しい「戦友」であり、現役時代はもとより、[[予備役・後備役>予備役]]に退いた後も会合を持ち、団結するのが基本であった。~
特に[[兵>兵卒]]にあっては、入隊から退役まで同じ連隊に所属することが基本であり(戦時中に連隊が[[全滅]]した場合は別であるが)、彼ら彼女らにとっての「軍」とは''国軍ではなく、自らの所属する「連隊」のことと認識される''のが普通であった。
性質上、各地域における地元の軍人(および[[予備役]]・退役軍人)の伝統の母体となり、長い歴史や由緒が備わっている[[部隊]]も多い。~
軍閥の一種として地方自治における票田・圧力団体として政治的影響を及ぼしたり、政争の要因となっている事例も少なくない。~


トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS