*&ruby(りゅうせい){【流星】}; [#yf1514d4]
愛知 B7A.~
~
[[第二次世界大戦]]末期、[[日本海軍>日本軍]]が採用した[[艦上攻撃機]](兼[[艦上爆撃機]])。~
[[連合国軍>連合国(第二次世界大戦)]]におけるコードネームは「Grace」であった。~
~
従来、[[航空母艦]]には[[艦上戦闘機]]・[[艦上爆撃機]]及び[[艦上攻撃機]]の三機種((この他に「[[艦上偵察機>偵察機]]」もあったが、日本海軍では長い間、[[艦上攻撃機]]や随伴の[[戦艦]]・[[巡洋艦]]が搭載する[[水上>水上機]][[偵察機]]で代用されていた。))が載せられていた。~
しかし、これらは装備が根底から異なるため、一隻にこれらをまとめて載せると攻撃力が中途半端になってしまうきらいがあった。~
>[[艦上爆撃機]]は[[急降下爆撃]]の能力が求められたため、搭載できる爆弾の量に限界があった。~
一方、[[艦上攻撃機]]には[[航空魚雷]]の搭載が求められたため、運動性が鈍重になるきらいがあった。

本機はこの問題を解決するため、一機で[[攻撃機]]([[雷撃機]])と[[急降下爆撃機]]を兼ねる機体として開発された。~
>同じ頃、[[アメリカ海軍]]でも同様の理由から「BTD『デストロイヤー』」「[[AD『スカイレイダー』>A-1]]」といった機体が開発されている。

なお、前作の[[九七式艦上攻撃機]]や[[天山]]とは異なり、[[偵察機]]としての任務は考慮されなくなっており、乗員はそのため一名減って二名になっている。~
~
本機の生産は1944年から行われたが、[[B-29]]による[[本土空襲>爆撃]]と東南海地震による工場の被災などから生産は進まず、110機が生産されたのにとどまった。~
終戦後、進駐してきた[[アメリカ軍]]によって4機が[[接収>鹵獲]]され、うち1機がスミソニアン航空博物館に分解状態で保存されている。~
なお、2014年に熊本県八代市で[[風防]]の一部が発見されている。~

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS