【遊撃】(ゆうげき)

raid

部隊を所定の作戦計画からあえて切り離し、必要になるまで待機させておく事。
および、待機している遊撃部隊を投入して突発的な軍事行動を行わせる事。

予め決められた作戦行動を実行している部隊は任務に忙殺されており、緊急案件の対処が難しい。
にも関わらず、多くの戦場は「ある特定の時点で特定の対処行動を行えたか否か」によって勝敗が決している。
このため、軍隊は危機に陥った味方を立て直すため、また敵の危機に乗じて戦果を拡大するための予備戦力を必要とする。

また、地形・天候・周辺状況などを利用して奇襲を仕掛けるのも多くは遊撃部隊の任務である。
偶然に左右される不確実な行動は事前の作戦計画としては組み込まれず、遊撃として臨時に実行される事が多い。

任務の性質上、遊撃部隊は緊急事態に素早く到着できる機動力か、奇襲を実行できる隠密性を有する事が望ましい。
このため、典型的な遊撃は騎兵機甲部隊による突撃か、ゲリラ的な特殊作戦である。


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