【百里飛行場】(ひゃくりひこうじょう) †

茨城県小美玉市に所在する、防衛省管理の軍民共用飛行場。
航空自衛隊の基地が置かれているため「百里基地」、また、民間空港としては「茨城空港」と呼ばれている。

本飛行場のルーツは、第二次世界大戦前の1937年、旧日本海軍により開設された「百里ヶ原飛行場」である。
以後、海軍の基地航空隊が置かれて首都防衛の拠点として活動していたが、終戦に伴う軍の解体により放棄され、満州などから引き揚げてきた人々が住み着いて農地として使われてきた。

その後、1950年代になって当時の防衛庁がこの地に航空基地を設置することを決定。
多数の地権者が存在したため土地の収得が難航したものの、1966年に「百里基地」として再開設。
戦闘機（F-104J→F-15J・F-4EJ/EJ改）を擁する第7航空団やRF-4を擁する「偵察航空隊」など、空自の有力な部隊が配備され、首都防空の要となった。

関東地方にある空自の航空基地としては、同基地の他に埼玉県に「入間基地」があるが、入間基地は騒音公害防止の観点から結ばれた地元との協定により、アフターバーナーを装備する機体の運用ができないため、関東地方で唯一（離島を除く）、戦闘機の運用が可能な基地となっている。

2010年に軍民共用化され「首都圏第三の空港」となったが、成田空港よりも首都圏から遠いことや、（政治的に算出された）過大な需要見積もりと現実の航空需要との乖離*1など、多くの問題を抱えている。

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空港情報 †

種別：軍民共用
滑走路：03R/21L(2,700ｍ×45ｍ)、03L/21R(2,700ｍ×45ｍ)
3レターコード：IBR
4レターコード：RJAH

*1 これはわが国の地方空港の多くが抱える共通の問題でもある。

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