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*&ruby(ひすいりょく){【比推力】}; [#tdfaa5da] specific impulse [[エンジン]]の燃焼効率を表す指標のひとつ。~ 定義は「[[推力]] ÷(燃料消費量×重力加速度)」。単位は秒。~ 言い換えれば、「 n キログラムの[[燃料]]で n 重量キログラムの[[推力]]を何秒間維持できるか」を表す。~ ~ 基本的には軽い[[燃料]]を高速で噴射するほど向上し、向上すれば機体の燃費・重量を軽減できる。~ しかし、比推力は燃料そのものの消費効率のみを考慮する概念であり、実際のコストや[[航続距離]]には直結しない。~ ~ 比推力の向上はしばしば[[エンジン]]本体や[[燃料]]の調達価格を増す。~ また、比推力が高いほど出力あたりの負荷が大きく、大きな[[推力]]を得るのが難しくなる。~ さらに、実際の比推力は機体構造や[[ペイロード]]、運用環境などによっても大きく変化する。 さらに、実際の比推力は機体構造や[[ペイロード]]、運用環境などによっても大きく変化する。~ >たとえば、宇宙ロケットに使われる[[ロケットエンジン]]は比推力においては極めて劣悪である。~ しかし、[[エンジン]]出力・機体の[[速度]]・大気圧などの条件にほとんど左右されず安定した比推力が維持される。~ [[第一宇宙速度>重力]]を突破して地上から宇宙に移る、という過酷な条件で安定的に稼働する[[エンジン]]は他に存在しない。