*&ruby(てんけんいちがた){【天剣1型】}; [#q7829f54] 台湾の中山科学研究院が[[IDF経国]]戦闘機用に開発した[[赤外線誘導]]式[[空対空ミサイル]]。~ テンチェンのほか、TC-1やスカイソード1とも呼ばれる。~ ~ [[AIM-9]]をベースに開発され、1993年から部隊配備が開始された。~ AIM-Lと同様、目標の正面からの攻撃も可能な全方位交戦能力を有している。~ 弾頭部には高性能炸薬が搭載されており、目標撃墜率を高めるため近接信管とレーザー近接信管の2つの信管が用意されている。~ ~ 主な搭載機としては経国のほか、[[F-5E/F>F-5]]が搭載できるほか、[[F-16A/B>F-16]]と[[ミラージュ2000]]にも天剣1型の運用能力を付与することを計画している。~ 派生型としては、M48近距離地対空ミサイル「[[チャパレル>MIM-72]]」や「[[アベンジャー>FIM-92]]」近距離地対空ミサイルの後継として開発された「捷羚」近距離地対空ミサイルがある。~ **スペックデータ [#v5fbe182] |全長|2.87m| |直径|12.7cm| |翼幅|64cm| |発射重量|90kg| |射程|5km| |推進方式|[[固体燃料ロケットモーター>固体燃料ロケット]]| |弾頭|[[HE>榴弾]]爆風・破片弾頭| |信管|[[近接信管]]/[[レーザー]][[近接信管]]| |誘導方式|[[赤外線誘導]]| |誘導装置|[[赤外線]][[シーカー]]&br;([[オールアスペクト発射能力]])| ~ **バリエーション [#n6df0f03] -「捷羚((レイヨウ(羚羊/アンテロープ)のことであるが、開発主任が女性であることにも由来する。))」対空ミサイルシステム:~ 地対空ミサイル型。~ 4連装ミサイル発射機、指揮統制車両、通信車両から構成され、陸軍のものは[[HMMWV]]に搭載されている。~ 拠点防空に当たる空軍型では、4×4トラックに発射機を搭載しており、牽引式のCS/MPQ-78低高度射撃統制システムが指揮統制を担当する。~ また、[[CM31]]装輪装甲車搭載型も試作されていた。~ ~