【偵察機】(ていさつき)

敵の情報を収集することを専門に行う軍用機。
第一次世界大戦飛行機の優れた速度視界?を利用し、偵察任務に使用し始めたのが軍用機の歴史の始まりでもある。

黎明期の偵察機は操縦士?が目視で敵勢力の接近を警戒したり、敵施設の写真撮影を行うなど極めて単純な任務であった上、地上偵察の補助的な役割に止まり、戦闘機などがそのまま流用されていた。 第二次世界大戦ごろには航続距離が大きく電信員の搭乗可能な攻撃機が主に偵察任務に充てられることが多くなった。 また、飛行機の高性能化に伴い、直掩機?の追撃を振り切れる速度が必要とされ、偵察専門の機体も実用化され活躍した。

現在ではひとくくりに偵察機と言っても、強行偵察を行うため戦闘機を改造して造られた戦術偵察機から、高高度(もしくは超音速)で飛行し仮想敵国全体の防衛網偵察を担当する戦略偵察機、またAEWAWACSJ-STARS?のような大型の電子機など、多様な機種が運用されている。

実戦において兵站と並び最重要な「情報」を収集する航空機だけに、近年では偵察機の優劣が戦力の決定的違いになりつつある。
無人機が最も進んでいる分野でもある。

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