【長波】(ちょうは)

Low Frequency(LF) / Long Wave.

電波のうち、周波数が30〜300kHzのもの。
波長は1km〜10kmであり「キロメートル波」とも呼ばれる。

特に高緯度地域で地表波が安定して利用でき、また、大電力の送信機を比較的簡単に製作できる特徴がある。
一方で、大容量の情報の送信には比較的不向きである。

主なところでは次のような目的に用いられている。

  • 潜水艦通信
    海中では短波超短波は使えないため、長波や超長波(VLF)が用いられる。
  • ラジオ放送*1
  • 誘導無線
  • 標準電波*2
    日本では2001年3月31日より長波のみ*3で放送しているが、短波で放送している国もある。
  • LORAN-C無線航法
  • アマチュア無線
  • ICタグ
    125kHz帯が用いられる。短波の13.56MHz帯や極超短波の2.45GHz帯を用いるものもある。

*1 2023年現在、日本周辺で受信できる長波放送局はモンゴル国営放送のみとなっている。
*2 原子時計により、高精度の周波数と時刻の情報を国内外に伝送するサービス。
*3 これ以前にも「実験局」での放送も行っていた。

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