【超長波】(ちょうちょうは)

Very Low Frequency (VLF).

電波のうち、周波数が3〜30kHzのもの。
波長は10km〜100kmで、「ミリアメートル*1波」の別名がある。

使用帯域幅を広くとることができないため、低速の信号(オメガ航法や標準電波*2など)の送信や、海中に潜む潜水艦との通信に主に用いられている。
送信設備が非常に大規模になり、有事の攻撃対象となりやすいことから、アメリカ海軍では航空機に送信設備を載せて運用することが考えられ、EC-130G/QE-6「マーキュリー」が開発された*3

日本では海上自衛隊えびの送信所*4が送信施設を運用しており、日本周辺海域に展開する潜水艦との通信を行っている。


*1 10,000をあらわす言葉。現在ではほとんど用いられていない。
*2 原子時計により、周波数と時刻の標準を国内外に送信するサービス。
*3 一方、ソ連/ロシアではTu-95爆撃機をベースにしたTu-142MRが開発されている。
*4 指揮命令系統上はシステム通信隊群中央システム通信隊の所属。

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