【懲罰大隊】(ちょうばつだいたい)

  1. 軍規や命令に違反するなどして懲罰を受けた者が配属された部隊。または、それに類似する部隊の総称。
    一般的には後者の意味が定着しており、部隊の規模が師団であっても中隊であっても「懲罰大隊」と表現することが多い。
    懲罰大隊では軍法会議などで階級及び武器を剥奪された上、戦死者の死体処理や地雷撤去など、軍隊においてさえもキツイ・キタナイ・キケンな雑作業を命ぜられ、また、その他にも死亡率が高く人気のない部署に配置させられたり、非常時には真っ先に敵の矢面に立たされるなど、文字通り懲罰的で過酷な作業が待っている。

    第二次世界大戦時にドイツ軍とソ連軍で編成されたことで有名だが、特にソ連では横一列になって地雷原に突入させ、その身を以って地雷を処理させたり、戦車相手に短機関銃手榴弾だけで戦わせるなど、懲罰の度を越えてむしろ凄惨を極めたと言っても過言ではない。

    なお、現在では公式に懲罰大隊という部隊は編成されていない。

  2. 1.から転じて、誰もやりたがらない作業や部署に回される羽目になった時に言うセリフ。
    「けっ! 俺だけ懲罰大隊かよ!」

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