【中央情報隊】(ちゅうおうじょうほうたい)

概要
創設2007年(平成19年)3月28日
所属国日本国
部隊編制単位
兵種、任務、特性緊急展開・国際活動先遣
上級部隊陸上総隊(2018年3月までは防衛大臣直轄の部隊として活動。)
所在地朝霞駐屯地(東京都練馬区)

Military Intelligence Command :(MIC).

陸上自衛隊陸上総隊直轄の情報科?部隊

2007年(平成19年)3月28日に、以前から防衛大臣直轄部隊として存在していた「中央地理隊」と「中央資料隊」を統合して創設された。2018年(平成30年)3月27日に、陸上総隊の創設に伴い、その隷下に移されて今日に至る。

東京都練馬区の朝霞駐屯地に本部を設けており、「基礎情報隊」、「地理情報隊」、「情報処理隊」、「現地情報隊」の4つの隷下部隊を基幹としている。隊長には陸将補が補職され、陸上総隊司令部の情報部長を兼任することが決まりとなっている。

編制と隷下部隊の概要

隊本部及び本部付隊

中央情報隊の庶務や人事管理、他の部隊・機関との連絡調整を担当している。

基礎情報隊

語学や情報技術、地誌に関する知識・技能を駆使して、国内外からの情報資料の収集整理を担当している部隊。
朝霞駐屯地ではなく、東京都新宿区の市ヶ谷駐屯地に本部を置き、防衛駐在官の経験を持つ1等陸佐を隊長に補職している。
前身組織として、1954年(昭和29年)の10月に、東京都江東区の越中島駐屯地*1にて編成された「資料隊」(1956年7月に「中央資料隊」へと改称。)が在り、国賓等に対する通訳や、電子計算機の管理・運用も実施していたと言われている。

地理情報隊

地理情報の収集及び作成による、他部隊への運用支援を専門とする部隊。1954年9月に創設された「第101測量大隊」(1995年3月に「中央地理隊」へと改称。)が前身組織となっており、2010年3月に情報科の職種化が実施されるまでは施設科工兵)部隊として運用されていた。

情報処理隊

中央情報隊の創設と共に新編された部隊で、基礎情報隊や情報本部などから回ってきた情報の迅速な処理を任務・目標とする。

現地情報隊

情報処理隊と同様、中央情報隊の創設と共に新編されたヒューミント部隊。自衛隊の海外派遣において、現地で得た協力者から成る独特のネットワークを構築して、後続の派遣部隊に対する脅威情報の収集・分析を担当するとされている。
しかし、主要幹部の氏名や前職、当部隊における教育訓練の内容や、運用している装備・器材も明らかにされていないのが実情である。


*1 1950年9月に開設、1960年1月に廃止。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS