【炭素繊維強化樹脂】(たんそせんいきょうかじゅし)

C-FRP(Carbon-Fiber Reinforced Plastic)

繊維強化プラスチックの一種で、糸状の炭素(炭素繊維)を織り重ね、樹脂で硬化させた素材。
「カーボン樹脂」、または単に「カーボン」とも呼ばれる。

樹脂を染み込ませてから専用の「窯」で焼き上げるドライカーボンと、樹脂で接着した*1ウェットカーボンがある。
ドライタイプは軽く高強度を誇り、しなやかで割れにくいが、製作が難しくコストが掛かる。
ウェットタイプは単に樹脂で固めただけなので重く、強度も低く*2割れやすいが非常に安く製作する事が出来る。

今日の航空機やレースカーで使われているものは、もちろん高価で高性能なドライタイプである。
ウェットタイプは主に装飾用で使われ、自動車用品店等で目にする安価なカーボン素材はこちらの方が多い。
双方とも見た目は非常に美しいので、民生品はあえて塗装などをせず、素材感を強調した製品が多いのも特徴である。


*1 エポキシ樹脂など、空気に触れるだけで固まる樹脂を使う。
*2 それでも強度はガラス繊維強化プラスチック(G-FRP)並みである。

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