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【第11空挺師団(アメリカ軍)】 †
概要 | |
創設 | 1943年 |
解散(1回目) | 1958年 |
再創設 | 1963年(「第11空中強襲師団」として) |
解散(2回目) | 1965年 |
再々創設 | 2022年 |
所属国 | アメリカ合衆国 |
部隊編制単位 | 師団 |
兵種、任務、特性 | 空挺 |
上級部隊 | アラスカ軍 |
所在地 | エルメンドルフ・リチャードソン統合基地(アラスカ州) |
U.S.Army 11th Airborne Division.
アメリカ陸軍の師団のひとつ。空挺師団。
2022年6月、在アラスカ米陸軍を基幹として創設された。
本師団の創設に伴い、それまで在アラスカ米陸軍の指揮下にあった第25歩兵師団の「第1旅団戦闘団」「第4旅団戦闘団」が本師団の「第1旅団戦闘団」「第2旅団戦闘団」へ改編された。
本師団のルーツは、第二次世界大戦時の1943年に編成された空挺部隊に始まる。
この戦争で、ドイツ軍が空挺部隊を増強したことに対抗して創設された5個の空挺師団のひとつであった。
当時の編制は「第511空挺歩兵連隊」「第187グライダー歩兵連隊」「第188グライダー歩兵連隊」を基幹とする8,321名の編制で、これは当時の一般的な歩兵師団の約半数の兵員数であった。
1944年のフィリピンでの戦いで初めて実戦投入されたが、当初は空挺部隊としてではなく、一般の歩兵部隊として用いられた。
1945年に日本が降伏すると、日本占領のための部隊に選ばれ、8月末に厚木海軍飛行場へ上陸、横浜を占領したのち北日本に移動し、本州と北海道の海岸に野営地を設置した。
1950年の朝鮮戦争では第187グライダー歩兵連隊が師団の指揮下から分離され「第187連隊戦闘団」として活動した*1。
その後、師団本体はドイツに移動し、1958年に解散した。
1963年にはジョージア州フォート・ベニングスで「第11空中強襲師団」として再編成。
ヘリコプターの戦略的運用に関する研究に従事したのち、1965年に本格的なヘリボーン部隊として編制された「第1騎兵師団」に人員と装備を引き継いで解散した*2。
以後、本師団の番号は欠番となっていたが、前述のとおり、2022年6月に在アラスカ米陸軍を基幹として再々編制されて現在に至っている。