【対レーダーミサイル】(たいれーだーみさいる)

Anti Radar (Radiation) Missile (ARM).
地上に設置されたレーダー設備、およびレーダーを搭載した車両や水上艦を攻撃するためのミサイル
パッシブレーダー誘導を採用し、主にSAMサイトの照準用レーダーを沈黙させるために使用される。

レーダー管制にとっては恐怖の的であるが、レーダーの照射を一時的に止める事で誘導を妨害して回避できる場合がある。
そのため、その弱点を克服しようと他の誘導方法(GPSINSなど)と併用して誘導を行う改良を行ったタイプのミサイルも開発されている。

湾岸戦争での有名な逸話として、ARMを搭載していない状況で地対空ミサイル管制レーダーに捕捉されたアメリカ空軍?パイロットが無線で一言「マグナム!」とコールしてみたところ、(おそらくそのコールからARMが発射されたと判断して)敵のレーダー照射が止まった、というものがある。

代表的な例にALARM? AGM-88 HARM Kh-31P(AS-17P)? YJ-91(鷹撃91)などがあり、また例外としてKS-172のような対AWACS空対空ミサイルも存在する。

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