【多連装ロケットシステム】(たれんそうろけっとしすてむ)

Multiple Launch Rocket System (MLRS)
地対地ロケット弾の発射機を多数搭載した戦闘車輌。
ロケット弾榴弾に比べて命中精度に劣るが、多数の子弾をばら撒くことで補う。
さらに、任意の数のロケット弾を瞬時に発射することで、榴弾砲などに比べて大きな火力を投入できるため、短時間でより広い地域を制圧することが可能。
反対に榴弾砲に比べて、発射時に発生する多量の噴煙により発射位置が露呈し易い欠点がある。
かつては旧ソ連のBM-8/-13?BM-21に代表されるような、トラックにレールやロケットチューブを載せただけの安価な兵器であったが、現在では搭載機器等により大変高価である。

各国の主な多連装ロケットシステム

  • アメリカ
  • ドイツ
    • ネーベルヴェルファー
    • パンツァーヴェルファー
    • 8cmロケット弾発射機
    • 8.8cmロケット弾発射機43型*2(プップヒェン)
    • LARS
  • ソ連/ロシア
  • 日本
  • 中国
    • 89式122mm自走ロケット砲
    • 96式300mm自走ロケット砲
    • 衛士1B(WS-1B)302mm自走ロケット砲

  • 台湾
    • RT2000自走ロケット砲「雷霆」
    • 「工蜂6型」117mm自走ロケット砲

  • 韓国
    • KM136「九龍」 130mm自走ロケット砲
mlrs2.jpg

*1 同車の代名詞としても使われている。
*2 後に8.8cmロケット式対戦車銃43型に名称変更された。

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