【狙撃銃】(そげきじゅう)

Sniper Rifle.

小銃の中で、狙撃用に特化したものをいう。
また、狙撃専用に作られていない小銃機関銃でも、必ずしも意図や特化してはいないが、使用法から狙撃銃と呼ぶこともある。

一発必中が必要な警察用などでは精度を最優先としてボルトアクション、標的が単一ではない軍用ではセミオートがよく使われる。フルオートは求められない。

狙撃では弾丸が重い方が有利なため7.62mm以上の弾丸が使われることが多い。
初速を高めるため.308Winなどの強装弾や、それ以外でも高品質な弾丸を用いる事がある。逆に弱装弾で命中精度を高めた例も有る(64式小銃)。
軍隊においては専門の狙撃手が用いるが、銃本体だけでなく本人の腕や足場の安定なども不可欠である。また、銃にも一般的な小銃以上の日頃の調整が必要となる。

歩兵用小銃の転用

スコープ*1を取り付けた歩兵用小銃。コストが最も安いため、最も一般的な狙撃銃。
特に数世代前の小銃のうち精度の高いもの*2がこの用途に転用される事は多い。

専用の小口径狙撃銃

スコープの標準装備や回転機構の調整など、最初から狙撃精度を高める工夫を優先して設計された銃。
狙撃のために一から作られる場合と、既存の小銃の再設計の場合があるが、いずれにせよ一般的な自動小銃の数倍〜数十倍の値段が付いている。

対物狙撃銃

車両などを破壊する場合や、壁などを貫通する必要がある場合に用いられる。
人体のどこに命中してもほぼ即死し、仮に生存しても重篤な後遺症が残るので、警察用には採用されない。

重機関銃の転用

重機関銃にスコープを乗せてセミオートで撃つ。
反動を支える安定した台座と重い弾丸を用いるため、実は意外に狙撃に向いている。


*1 照準用に十字線を描いた小型望遠鏡
*2 部品の噛み合わせなどが微妙に精度を狂わせるのだが、俗に『千に一つ(One of Thousand)』ほど、偶然から非常に精度の良い銃が組み上がる場合がある

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