- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- 戦隊 へ行く。
- 1 (2014-05-02 (金) 19:18:51)
- 2 (2014-05-02 (金) 22:12:41)
- 3 (2014-05-02 (金) 22:47:53)
- 4 (2014-05-03 (土) 08:18:29)
- 5 (2014-05-03 (土) 17:35:28)
- 6 (2014-05-06 (火) 21:30:15)
- 7 (2014-06-15 (日) 10:13:41)
- 8 (2014-07-19 (土) 10:33:47)
- 9 (2014-07-24 (木) 22:04:15)
- 10 (2014-08-02 (土) 19:59:36)
- 11 (2014-08-04 (月) 20:55:56)
- 12 (2014-08-11 (月) 13:09:42)
- 13 (2014-08-12 (火) 15:25:22)
- 14 (2014-08-16 (土) 07:44:39)
- 15 (2014-09-29 (月) 23:53:55)
- 16 (2014-09-30 (火) 22:39:40)
- 17 (2014-10-03 (金) 22:54:02)
- 18 (2014-10-04 (土) 19:24:32)
- 19 (2014-10-05 (日) 08:10:42)
- 20 (2014-10-12 (日) 07:20:44)
- 21 (2014-10-12 (日) 21:23:54)
- 22 (2015-03-29 (日) 08:13:43)
- 23 (2015-06-16 (火) 13:40:25)
- 24 (2015-08-29 (土) 11:09:01)
- 25 (2015-11-08 (日) 13:06:00)
- 26 (2015-11-22 (日) 19:19:44)
- 27 (2015-11-23 (月) 10:07:45)
- 28 (2015-12-20 (日) 11:28:25)
- 29 (2016-06-19 (日) 10:09:02)
- 30 (2020-05-06 (水) 16:51:24)
- 31 (2020-05-16 (土) 07:51:29)
- 32 (2020-12-25 (金) 21:07:56)
- 33 (2021-05-13 (木) 09:34:13)
- 34 (2021-07-13 (火) 14:59:08)
- 35 (2022-02-27 (日) 10:12:49)
- 36 (2023-04-01 (土) 14:51:03)
- 37 (2023-05-13 (土) 11:39:12)
- 38 (2024-05-12 (日) 17:02:28)
【戦隊】 †
Squadron/Flotilla(海軍)/Group/Wing(空軍)
軍隊における部隊編成単位の一つ。
陸海空軍問わず用いられるが、主に空軍*1(陸海軍航空隊も含む)や臨時編制の多い海軍で用いられるケースが多い。
日本軍における「戦隊」 †
陸軍 †
旧日本陸軍航空隊では、航空部隊の基本編制単位として「(飛行)戦隊*2」という言葉が用いられていた。
これは、嘗ての編制単位であった「飛行連隊」が、1930年代末から空地分離(飛行部隊と支援部隊を分離する)による改編を経て生まれたものである。
また、大戦末期に編制された特攻艇部隊「海上挺進戦隊*3」でも用いられたほか、臨時の部隊編成として「戦隊」が用いられることもあった。
海軍 †
旧海軍においては、艦隊の下部組織として存在し、2隻以上の軍艦(同型艦)、または航空隊2隊以上を以て編制される戦術的部隊単位として用いられていた。
当時、駆逐艦や潜水艦、海防艦*4などの小型戦闘艦艇は1隻では軍艦とみなされておらず、同型艦2〜4隻を以て編制される「隊」が1隻の軍艦(戦艦や航空母艦、巡洋艦)と同格とされていた。
狭義には、戦艦や重巡洋艦など、砲撃力を主とする艦で編成された部隊を「戦隊」と呼び、航空母艦など航空戦力を主とする部隊は「航空戦隊」、軽巡洋艦や駆逐艦で編成される部隊を「水雷戦隊」、潜水艦を主とする部隊は「潜水戦隊」と、それぞれの戦隊の役割を頭につけて呼んでいた。
基本的に戦隊や隊は同型艦2隻〜4隻での運用が基本であり、航空戦隊は航空母艦(または水上機母艦)2隻と直衛の駆逐隊で構成される場合と、基地航空隊2個隊以上で構成される場合とがあった。
また、水雷戦隊や潜水戦隊は軽巡洋艦*51隻を旗艦とし、これに駆逐隊あるいは潜水隊をつけて構成されていたが、後に潜水戦隊では、旗艦は巡潜3型や甲型潜水艦に取って代わられている。
これらを複数部隊集めて艦隊を編制するが、戦時では、時代の推移や戦況の変化で差異がみられる。
指揮官が僚艦の性質や能力を熟知できるため、連携が取りやすい反面、運用の柔軟性に欠ける欠点もあった。
指揮官(戦隊司令官)には中将・少将または大佐があてられた。
なお、英訳では、旧日本海軍の戦隊はスコードロン (Squadron)、隊はディヴィジォン (Division)という表現を用いるが、第二次世界大戦終戦直後までのアメリカ海軍では艦隊内の区分は昇順であり、艦種を問わずディヴィジォンから始まった。
今日のスコードロンはかつてのディヴィジオンに相当する。
イギリス海軍も1918年まで戦艦スコードロンが2個ディヴィジォン編制なのを除き、巡洋戦艦および巡洋艦はスコードロン、駆逐艦などの小型艦艇は4〜6隻でディヴィジォン、2個隊で編成される隊群はフローチラ (Flotilla)と呼称される。
フランスやイタリア海軍など欧州の海軍ではスコードロンに相当する単位がEscadre(Squadra)とEscadrille(Squadriglia)と使い分けされ、前者は旧日本海軍でいうところの序数艦隊に相当する規模なのにのに対し、後者が駆逐隊や潜水隊などに用いられる。
そのため、ディヴィジオンは師団相当、フローチラは旅団相当と位置付けている。
このように国によって差異がみられる。
海上自衛隊 †
海上自衛隊では戦隊と言う言葉を用いず、同様の規模の部隊を「群」と称している。
英訳は隊がDivision(航空隊はSquadron)*6、群はFlotilla*7(航空群はWing)で、本来の戦隊を意味するSquadronを使用しているのは練習艦隊と第1海上補給隊*8のみである。
群は一般の軍事常識として、陸軍の旅団に対応する部隊と位置付けられる傾向にある。
群司令には、海将補または代将たる一等海佐(1)が充てられている。
なお、近年では組織系統の簡素化の観点から、以下のような改革案があるという。
- 潜水艦部隊
- 指揮(管理)系統を「潜水隊群―各艦」に改め、群司令部も、人事、教育訓練、艦の維持のみの機能にとどめ、「潜水隊」は廃止すべき*9との声があるという。*10
*1 空軍に限れば「飛行隊」とも訳される。
*2 戦隊長は大佐や中佐が充てられていたが、戦時中は少佐、時としては大尉が多かった。
*3 爆雷を搭載した小型モーターボート「四式肉薄攻撃艇」を装備していた。
*4 ここでは、1942年以降に大量建造された沿岸警備用のフリゲートのことを指す。
*5 大正時代以降は、主に「5500トン級」と呼ばれる艦が交代で務めていた。
*6 Escadrilleと表現する国もあるが、英語では既に死語になっている。
*7 旧来、アメリカ海軍の駆逐隊程度の規模とみられていたが、現在ではヘリコプター空母(DDH)やミサイル巡洋艦(イージスDDG)の様な一佐を艦長とする大型艦も配備されているため、一概にそうとは言えなくなってきている。
*8 部隊編制単位はあくまで隊扱いである。
*9 太平洋戦争時から潜水隊不要論はあった。
*10 そもそも潜水艦は単艦行動が主体で、航海中の艦の指揮は潜水艦隊司令部が一括で受け持っているので、不要な中間結節を置く必要はないという。