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【水上戦闘機】 †
フロートを装備し、水面からの発進が可能な戦闘機。
通常、一般的な水上機と同じく機体の下にフロートをつけている。
飛行場の整備されていない前線や、一般の戦闘機が展開できないような小規模の飛行場しかない地域で航空優勢を確保すること目的として使用された。
本来の戦闘機に比べ、フロートがついたことによる重量増大とそれに伴う運動性の低下、空気抵抗が増えたことによる速度低下は否めないが、前述の従来の戦闘機が展開できないような状況下では大変貴重な存在であった。
しかし第二次世界大戦頃を境に姿を消し、今日では博物館のようなところでしかお目にかかるようなことは無い。
代表的な機種は「二式水上戦闘機」、紫電の原型になった「強風」等。
戦後、米国で「XF2Y-1"シーダート"」と呼ばれる唯一のジェット推進の水上戦闘機*1が開発されたが、試作機5機の生産で終了している。
また、英国もジェット戦闘飛行艇「サンダース・ロー SR.A/1」を試作したが、実用化されなかった。
(F2Yシーダート)