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【神戸空港】 †
兵庫県神戸市沖合・神戸港内の人工島「神戸空港島」*1に建設され、2006年に開港した空港。
愛称は「マリンエア」。
航空運賃の計算上では関西国際空港及び伊丹空港と同一として取り扱われている。
開港当初は「建設から運営まで神戸市が手がける*2『市営空港』」として話題を集め、先に開設された関西国際空港及び伊丹空港と共に「関西三空港」とも呼ばれているが、現実には開港以来、「(政治的な理由で算出された)過大な需要予測と現実の航空需要との大幅乖離」や「伊丹空港及び徳島空港に近すぎる立地条件*3」「地域経済の不振」などから利用が伸びず、伊丹空港と共に、空港自体のあり方が議論の的となっている。
出ている意見の中には
「本空港を廃港にして、伊丹の主要機能を関空に移転させる――近畿圏の空港を関空に集約すべし。跡地は政府の防災・危機管理拠点*4やヘリポートなどに転用すればよい」
というものもある。
2012年にはヨーロッパの大手ヘリコプターメーカー「ユーロコプター」社の日本法人「ユーロコプタージャパン」*5が、本空港に隣接した空港島内に訓練・整備拠点を設置した。
空港情報 †
種別:地方管理空港(旧第三種)
滑走路:2,500×60(09/27)
3レターコード:UKB
4レターコード:RJBE
*1 1970年代に建設された「ポートアイランド」の南側にあり、行政上は神戸市中央区に属する。
*2 関連施設を含め、建設費用の90%以上を神戸市が出資した。
*3 そのため、一日の発着数は30便までに限定されており、国際線も、定期便はもとよりオウンユース(機体の運航費用を全て借主が負担するもの)以外のチャーター便も乗り入れが認められていない。
*4 なお、本空港は首都圏で大規模災害が発生した際の「被災地外広域搬送拠点」のひとつとなっており、2006年に政府が行った総合防災訓練では、医療チームを乗せた航空自衛隊のC-1輸送機が本空港と入間基地とを往復し、被災者を搬送する訓練が行われた。
*5 現在は親会社のエアバス・ヘリコプターズへの社名改称に伴い、「エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン」と改称されている。