【鐘馗】(しょうき)

中島 二式戦闘機(キ44)"鐘馗"。

日本帝国陸軍戦闘機。同じく二式戦闘機として採用された屠龍と区別するため、二式単座戦闘機とも呼ばれる。連合軍におけるコードネームは"Tojo(トージョー)"。

欧州に続々と現れるドイツのBf109やイギリスのスピットファイアなど全金属製、引込み脚の高速戦闘機に対抗可能な重単座戦闘機の要求を受けた中島で開発された。

試作機の初飛行は1940年10月。さまざまな新基軸を取り入れた機体は多くの不具合を発生したが、 欧州大戦でのBf109をはじめとする重戦闘機の活躍が開発を後押しした。
太平洋戦争開戦の1941年12月と同時に試験的な実戦投入が行われ、後1942年2月に制式採用が決定した。 当時の日本軍機には珍しく上昇性能、加速力、最高速度、急降下性能に優れ、逆に旋回性能、低速域の安定性に劣るこの機体は多くの搭乗員に歓迎されなかった。
しかし、後に中島飛行機の集大成として完成する四式戦闘機にはこの機体の要素が多く取り入れられた。


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