【松島飛行場】 †
JASDF Matsushima Air Base.
宮城県東松島市に所在する軍用飛行場。
航空自衛隊が部隊を駐留させており「松島基地」と呼ばれている。
本飛行場は、平時は戦闘機部隊が利用することはないが、中国軍やロシア軍戦闘機の戦闘行動半径外にあることを生かして、有事の際には千歳基地や三沢基地を支援する戦略拠点となる。
また、百里基地や三沢基地が天候不順の際に代替着陸を行える飛行場としても重宝されている。
本飛行場の歴史は、第二次世界大戦前の1938年、日本海軍の「矢本飛行場」として開設されたのに始まる。
「松島海軍航空隊」として夜間戦闘機「月光」や爆撃機「銀河」、一式陸上攻撃機などが配備され、また、第201海軍航空隊や第706海軍航空隊などが駐留した。
終戦後はアメリカ軍に接収されて「松島キャンプ」となり、第11空挺師団第188連隊が進駐。
空挺降下の訓練や工兵隊の訓練などに用いられたのち、1954年の航空自衛隊の発足に伴ってT-6Gによる日本人パイロットの訓練が行われるようになり、以来、航空自衛隊の基地として現在に至っている。