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*&ruby(しょうしょう){【少将】}; [#t32ada5e]
Major General/General de brigade((但し、国によっては[[准将]]を意味する場合があるので、少将を意味するときは,語尾に(OF-7)と付記する等の配慮が必要である。(中将の場合もGeneral de division(OF-8)というように)))([[陸軍]]及び[[空軍]])/Rear Admiral(upper half)/Contre-Amiral([[海軍]]).~
軍隊における[[階級]]の一つで、[[将官]]に区分され、[[中将]]の下、大佐・[[准将]]もしくは[[代将]]の上に位置する。~
英呼称はMajor general([[陸軍]]、[[空軍]])、Rear admiral([[海軍]])、Air vice marshal([[イギリス空軍>RAF]])。~
[[NATO>北大西洋条約機構]]が定めた[[階級符号>NATO階級符号]]では、概ね「OF-7」に相当する。~
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軍隊における[[階級]]の一つで、将官に区分され、[[中将]]の下、大佐・[[准将]]もしくは[[代将]]の上に位置する。~
[[NATO>北大西洋条約機構]]が定めた階級符号では「OF-7」に相当する。~
[[フランス革命方式>将官]]では補職により、「[[師団]]将軍」または「[[旅団]]将軍」と呼称される。~

>「現在」の[[フランス軍]]では、General de divsion(陸軍)/Vice-amiral(海軍)/General de divisin aerinne(空軍)と呼称している。~
>「現在」の[[フランス軍]]では、Général de divsion(陸軍)/Vice-amiral(海軍)/Général de division aérienne(空軍)と呼称している。~
ただし、少将相当官となるのは[[第二次世界大戦]]後のことで、それまでは''中将''であった。~
[[第一次世界大戦]]では[[将官]]の階級が2ランクしかなかったため、軍団長以上の上級指揮官は星章の下あるいは上に横棒を付け、呼称をGénéral de division ayant un commandement supérieur(より上級の部隊を保持する師団将軍)として大将位((袖の階級章の横棒は星章の下と統一されていたのに対し、ケピ帽の階級章は明確な規定は無いらしく、星章の上か下に付けられていた。))とし、他国軍との階級バランスを取っていた。~
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また、伝統的に「軍人の最高位」とされ、[[中将]]、[[大将]]は役職に応じて付随する「地位」とされる。~
尚、陸軍の中将・大将が現在の様な階級呼称になるのは1936年以降である。((それ以前の呼称は、中将はGeneral de division commandant un cops d'armee、大将はGeneral de divison commandant une armee(戦中時かどうかは不明)である。))~
この様に、少将を公式の最高位とする例にアメリカ軍がある。
なお、陸軍の中将・大将が現在の様な階級呼称になるのは1939年6月6日以降である((今日の中将および大将の階級は1921年3月17日に制定されたが、当時は陸軍大将が''「Général commandant de corps d'armée」''、陸軍上級大将は''「Généaral commandant d'armée」''一方、海軍大将は''「Vice-amiral commandant d'escadre」''、海軍上級大将は''「Vice-amiral chef d'état-major général de la marine」''と呼称していた。))。~
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この様に、少将を公式の最高位とする例に[[アメリカ軍]]がある。

少将の階級に補せられた軍人は、軍種に応じ、主に以下のような配置を勤める。~
:[[陸軍]]|師団長([[准将]]の階級がない陸軍では旅団長)、陸軍省の各局長など
:[[海軍]]|小規模な[[艦隊]]や戦隊、または軍港の司令官、海軍省の各局長など
:[[空軍]]|航空団司令官など
少将の階級に補せられた軍人は、軍種に応じ、主に以下のような配置を勤めるが、例外も多々ある。~
:[[陸軍]]|[[師団]]長([[准将]]の階級がない陸軍では[[旅団]]長)、陸軍省の各局長など
:[[海軍]]|小規模な[[艦隊]]の司令官、次等のタイプ部隊、[[戦隊]]、または軍港の司令官、海軍省の各局長など
:[[空軍]]|次等の航空軍の司令官、[[航空師団]]長(准将の階級のない空軍では[[航空団]]司令官)、空軍省の各局長など~

[[アメリカ海軍]]や[[イタリア海軍>イタリア軍]]の様に上級と下級に分け、下級少将を[[准将]]相当官としたり、[[フランス海軍>フランス軍]]の様に少将そのものを[[准将]]相当官とする例も見受けられる。~

**日本における「少将」 [#aee20b39]
[[大日本帝国陸軍または海軍>日本軍]]での少将は、大日本帝国の官僚制度で「勅任官」とされていた。~
陸軍では主に旅団長などに、海軍では主に戦隊司令官などに充てられていた。~
陸軍では主に[[旅団]]長などに、海軍では主に[[戦隊]]司令官などに充てられていた((陸軍次官、参謀次長、海軍次官、軍令部次長にも充てられていた(この場合、高等官一等の待遇である)。))。~
但し、[[第二次世界大戦]]末期には、[[佐官]]から戦時昇進した若手を登用する意味から少将で[[師団]]長に就任した者がいた。~
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その後の[[自衛隊]]においては、「陸海空将補」がこれに相当する。~
[[陸上自衛隊]]では[[陸幕>陸上幕僚監部]]部長、((内局の局長と同格なのが望ましい。))副師団長、旅団長、団長などに、[[海上自衛隊]]では[[海幕>海上幕僚監部]]部長、群司令などに、[[航空自衛隊]]では[[空幕>航空幕僚監部]]部長、航空団司令などに充てられる。~
俸給表では、公務員制度における「指定職」の適用を受ける「将補(1)」とそれ以外の「将補(2)」に分かれている((旅団長は前者であるがために、団長と違って一佐を充てられず、硬直人事の一端が垣間見える。))。~
エモリー・アプトン (Emory Upton) 著報告集「欧亜の陸軍(The Armies of Europe & Asia)」1878年邦訳の86〜87頁では明治初期のアメリカ陸軍では本階級を准将相当とし、日本軍の将官を准将、少将、大将の三階級制と記載されている。~
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将補以上の昇任・補職及び退職は防衛大臣が内閣総理大臣に上申し、閣議を経て発令されることになっている。
その後の[[自衛隊]]においては、「[[陸海空将補>将補(自衛官)]]」がこれに相当する。~
但し、実際には補職によりアメリカ軍の少将および[[准将]]の扱いを受ける、いわゆる対外的な階級区分が内在しており、旅団長等とそれと同位あるいは準じる外国軍の准将ポストに対応する職にある将補は[[准将]]の、それ以外の職にある将補((各幕の部長等。俸給表(1)、(2)の区分問わず。))および師団長や[[防大>防衛大学校]]幹事等とそれと同位あるいは準じる職にある将は外国では少将の扱いを受ける。

***営門(舷門)将補 [#x5d6eaa9]
前述のように、将補は[[戦略]]レベルの部隊指揮官やこれに相当する職種を勤めるべき者が任官されるのが原則であるが、これ以外に、一佐で長年勤めた者((おおむね、一佐で10年以上勤め、なおかつその間に一定の職を勤めた者が対象となる。))が退官する際、その当日に「名誉進級」として昇進し、将補として退官する場合もある。~
この事例は公式には「離職時特別昇任」と呼ばれるものであるが、隊内の俗語では「営門将補([[海上自衛隊]]では『舷門将補』)」と呼ばれる。~
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かつてはこの場合にも、将補の待遇で退職金を計算していたが、2004年度以降は一佐の待遇で計算することに改められている((かつては他の官庁でも類似の制度があったが、防衛省・自衛隊以外ではこれ以前に廃止になっており、財務省及び人事院から「わずか1日しか在職しない階級を基準に退職金を計算して支払うのは国庫の浪費」と指摘されたため、現在の制度に改められた。))。~


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