【鹿児島空港】(かごしまくうこう)

鹿児島県霧島市に所在する拠点空港(国管理空港)。
日本エアコミューターがハブ空港としている。

本空港は多くの離島路線を抱えるため、旧第二種空港としては国内有数の規模を持っている。
また、海上保安庁第十管区海上保安本部鹿児島航空基地(JCG Kagoshima Air Base)を併設している。
加えて、九州では初となるビジネス機専用ターミナルも備えている。

本空港は標高272mの地点に立地しているため、有視界飛行をする小型機が最低安全高度以下の高度で飛行して空港に戻る際に「着陸のために上昇する」という、他の空港ではあまり見られない現象が起きる。

2017年からは宮崎空港管制業務の一部(出発・進入航空自衛隊新田原基地への管制を含む)を代行している他、県内で航空管制官が常駐しない6か所の空港に対する「リモート管制」も行っている。

略史

本空港の歴史は、1932年に現在の鹿児島市鴨池地区に「鹿児島市営水陸両用飛行場」として建設されたのに始まる。
大東亜戦争中は海軍が徴用し「海軍鹿児島基地」として使用されていた。

戦後、1957年に同地にて再開され、極東航空(現在の全日本空輸の前身)がDC-3及びデ・ハビランド「ダブ」による定期便を開設。
1962年には全日本空輸による沖縄線開設に伴い、CIQ(税関・出入国管理・検疫)機能を備える税関空港に指定*1された。
しかし、滑走路が1,200m(実質1,080m)と短く、大型機の就航ができなかったこともあって、1972年に現在地に移転。
2,500mの滑走路に国内線・国際線専用ターミナルを備える本格的な国際空港として生まれ変わり、現在に至っている。


*1 当時、沖縄はアメリカ合衆国の統治下にあった。

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