【四式戦闘機】(よんしきせんとうき)

中島キ84・四式重戦闘機疾風」。

1940年代、中島飛行機製作所(現在のSUBARU)が開発・生産し、日本陸軍に納入された重戦闘機
連合国軍のコードネームは「Frank(フランク)」であった。

本機は九七式戦闘機一式戦闘機〜二式戦闘機「鍾馗」と続いてきた、中島製戦闘機の集大成ともいえる機体で、速度・武装・防弾・運動性・航続距離・操縦性及び生産性に優れた機体として1943年に完成、1944年に制式採用された。

機体の設計は一式・二式とあまり変わり映えのしないものであったが、機体の軽量化を図るために操縦系統を意図的に重く設定した。
このため、従来のような旋回を主体とする格闘戦が行いにくくなり、従来の機体に慣れ親しんだパイロットからは不評の声もあった。

しかし、高高度での操縦性や速度・防弾の面では陸海軍の他の戦闘機を上回っており、陸軍は本機を「大東亜決戦機」として量産した。

現在は一型甲の1機が鹿児島県・知覧の「知覧特攻平和会館」に収蔵・展示されている。


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