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*&ruby(おうか){【桜花】}; [#o4e981ec]
空技廠 MXY-7.~
[[旧日本海軍>日本軍]]が開発した、ロケット推進による[[特攻機]](特殊滑空機)。~
[[終端誘導]]に生身の人間を用いる[[空対艦ミサイル]]である。
アメリカ側でのコードネームは「BAKA(馬鹿)」。

実態は、[[終端誘導]]に生身の人間を用いる[[空対艦ミサイル]]であった。~
アメリカ側でのコードネームは「BAKA(馬鹿)」。~
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1944年8月に[[特別攻撃]]を前提とした機体として開発された。~
[[ロケットエンジン]]3基を束ねて[[スタブ翼]]・[[コックピット]]・[[徹甲爆弾>徹甲弾]]を取り付けただけの簡素な構造。~
飛行中の旋回は微調整程度しかできず、推進力となる[[ロケットエンジン]]も9秒間で燃え尽きる。~
脱出装置は[[落下傘]]すら搭載されておらず、発進後に[[パイロット]]が生還する事は不可能。~
あげく、[[航続距離]]が当時の[[戦艦]]の[[主砲>艦載砲]]に劣るため、迎撃を回避するのが困難。~
自力で[[離陸]]できないため、[[一式陸上攻撃機]]に使い捨ての爆弾として搭載された。

[[ロケットエンジン]]3基を束ねて[[スタブ翼]]・[[コックピット]]・[[徹甲爆弾>徹甲弾]]を取り付けただけの簡素な構造であった。~
飛行中の旋回は微調整程度しかできず、推進力となる[[ロケットエンジン]]も点火後、9秒間で燃え尽きる。~
脱出装置は[[落下傘]]すら搭載されておらず、発進後に[[パイロット]]が生還する事は不可能だった。~
あげく、[[航続距離]]が当時の[[戦艦]]の[[主砲>艦載砲]]にも劣り、迎撃を回避するのは困難だった。~
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自力で[[離陸]]できないため、[[一式陸上攻撃機]]に使い捨ての爆弾として搭載された。~
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終戦までに155機が生産され、76機が実戦に参加したとされる。~
ただし、大半は[[レーダー]]警戒網と護衛[[[戦闘機]]に鴨撃ちにされ、射出される事すらなく母機ごと[[撃墜]]された。~
戦果は[[アレン・M・サムナー級>アレン・M・サムナー]][[駆逐艦]]1隻(DD-733「マナート・L・エベール」)の撃沈、および2隻の損傷のみ。

ただし、大半は[[レーダー]]警戒網と[[護衛戦闘機>戦闘機]]に鴨撃ちにされ、射出される事すらなく母機ごと[[撃墜]]された。~
戦果は[[アレン・M・サムナー級>アレン・M・サムナー]][[駆逐艦]]1隻(DD-733「マナート・L・エベール」)の撃沈、および2隻の損傷のみ。~
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関連:[[バカ爆弾]]

**スペックデータ [#ma1d9aa0]
|型式番号|MXY-7|
|乗員|1名|
|全長|6.066m|
|全高|1.16m|
|全幅|5.12m|
|自重|440kg|
|全重量|2,270kg|
|[[エンジン]]|[[固体ロケットエンジン>固体燃料ロケット]]([[推力]]800kg、稼動時間9秒)×3基|
|速度&br;(水平時/急降下突撃時)|648km/h / 1,040km/h|
|[[航続距離]]|37km(投下高度によって変化、約60km(高度7,000mで投下時))|
|武装|1,200kg徹甲爆弾|

**バリエーション [#y307f078]
:一一型|[[一式陸上攻撃機]]に搭載されて実戦投入された標準モデル。
:二一型|[[銀河]]への搭載を想定した若干の改良と、重量軽減のため[[爆弾]]を800kgに減量したモデル。~
試験中に終戦。~
:二二型|噴進器を「ツ11」[[モータージェット]]([[カンピーニロケット]]の一種)に変更したもの。~
試験中に終戦。~
:三三型|母機を陸上攻撃機「[[連山]]」に変更し、エンジンを強化したモデル。~
連山の増備されなかったため、こちらも量産されなかった。~
連山の増備がされなかったため、こちらも量産されなかった。~
:四三型|陸上から[[カタパルト]]発進を行う[[ジェットエンジン]]搭載型。~
[[航続距離]]を稼ぐために爆弾重量を600kgに減量。モックアップの試作のみ。~


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