【型式証明】(かたしきしょうめい)

Type certificate.

ある航空機型式の設計が、安全性及び環境適合性の基準を満たしていることを証明するもの。

日本では国土交通省が定める基準に基づき、国土交通大臣の職権で発行される。

国際的にはアメリカ連邦航空局(FAA)*1や欧州航空安全機関(EASA)の発行するものが広く通用している。

耐空証明との違いは、耐空証明が「機体ごとに」安全性・環境適合性を審査して発行されるのに対し、型式証明は「型式」を対象に審査して発行される点にある。
また、耐空証明と違って「有効期限」がなく、ある航空機の型式の1機が取得すればよい。

新たに航空機を設計して製造する場合に取得することが多く、必ずしも取得する必要はないが、日本においては、国産航空機を製造しようとする場合には原則として取得しなければならない、としている。
型式証明を受けた航空機を航空の用に供するには耐空証明が必要となるが、その際、設計・製造過程の検査の一部が省略される。


*1 日本では日米間の協定により、日本・米国双方の型式証明について相互承認が認められている。

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