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*&ruby(きないしょく){【機内食】}; [#b48d74c1]
航空会社のサービスとして、[[旅客機]]の乗客に提供される食事。~
>[[軍用機]]でも、一回の[[ソーティー]]で長時間の飛行を要する機体([[対潜哨戒機]]・[[AWACS>AWACS(航空機)]]など)の乗員が摂る食事を「機内食」と呼ぶことがある。
[[航空機]]の機内で食する事を念頭に置いて調理された食事。~
通常は[[旅客機]]の乗客向けに配慮されたものを指し、軍用の[[戦闘糧食]]などは含まない。~

狭義には、航空運賃に付加されるサービスとして無料で乗客に提供されるものをさすが、[[機長]]・[[副操縦士>副機長]]や[[客室乗務員>フライトアテンダント]]が機内で仕事中([[デッドヘッド]]も含む)にとる食事も機内食である((この場合、食中毒で操縦不能になることを懸念して機長と副操縦士は同じメニューを選ばない。))。~
>一方「[[空弁]]」など、航空会社と無関係に乗客が持ち込んだ食事は機内食に含まれない。
>乗客は私物の食品を機内で食べる場合があるが、これも機内食には含まれない。

通常は、[[空港]]近辺の工場で製造されて機内に積み込まれ、[[離陸]]後に機内のギャレーで温めてから各席の乗客に提供される。~
~
国際線では、一定時間以上の飛行では要望に応じて機内食を提供しなければならないことが国際航空運送協会(IATA)の取り決めで定められている。~
ごく短距離の便を除き、おおむね1〜2回程度提供される((近距離便では[[離陸]]からおおむね1時間以内、中長距離便では1回目は離陸からおおむね2時間以内、2回目は到着予定時刻の約2時間前に提供される。))。~
>多くの航空会社では、宗教や思想・信条、医療上の理由から配慮が必要な顧客のための特別食も用意しており、事前に申し込めば提供される。
乗客向けではあるが、乗員や[[デッドヘッド]]も機内で食べるなら乗客と同じ機内食を取るのが普通。~
ただし、食中毒事故の懸念から[[機長]]と[[副操縦士>副機長]]が同じメニューを採る事は厳禁とされる。~
乗客も宗教・思想・信条・医療上の理由から食事に配慮が必要な事例が多いため、事前に申し込めば特別食も用意される。~

一方、国内線や[[格安航空会社]]ではこの取り決めは適用されず、軽食や飲み物のみの提供にとどまる場合や「機内販売」として有償で提供される場合もある。~
通常は生鮮食品で、[[空港]]近辺の食品加工場でフライトの度に調理されて機内に積み込まれる。~
乗客に提供される前に加熱調理を行うのが通例で、トレイにヒーターを仕込むか、機内のスチームオーブンが利用される。

国際航空運送協会(IATA)は、一定時間以上の飛行では要望に応じて機内食を提供しなければならないと定めている。~
いつ提供するかは航空会社の裁量だが、近距離便では[[離陸]]後1時間以内、中長距離便では[[離陸]]後2時間以内がおおむねの目安。~
長距離便では到着2時間前を目安に2回目の機内食を提供する場合が多い。

国内線や[[格安航空会社]]はIATAの監督下にないため機内食の既定がなく、提供されない場合や、機内食料金を別途に請求する場合が多い。


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