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【館山航空基地】 †
JMSDF Tateyama Air Base.
千葉県館山市に所在する軍用飛行場。
海上自衛隊が部隊を駐留させており、哨戒ヘリコプターの基地として用いている。
また、ヘリポートとしては日本最大規模のヘリポートでもある。
本飛行場の歴史は、1923年の関東大震災で隆起した浅瀬に、1930年に旧日本海軍が飛行場を造成したことに始まる。
東京湾の防備を担当する海軍航空隊の主要基地として、艦載機・水上偵察機や飛行艇部隊が展開し、大東亜戦争終戦直前には連合軍の本土上陸侵攻に備えて多数の掩体壕が設置された*1。
終戦後、アメリカ軍がこの地に上陸して直接占領し、4日間だけ軍政を敷いた。
これは本州で唯一、アメリカ軍の軍政が敷かれた例でもある。
その後、保安庁警備隊がこの地に航空基地を開設し、ベル型ヘリコプターによる操縦訓練を開始した。
以後、保安庁警備隊を受け継いだ海上自衛隊の航空基地として現在に至っている。
現在、本基地には自衛艦隊航空集団隷下の「第21航空群」司令部が所在しており、本基地所在の第21航空隊の他、第23航空隊(京都府・舞鶴基地所在)・第25航空隊(青森県・大湊基地所在)を隷下に置き、護衛艦搭載ヘリコプターの基地として用いられている他、海上保安庁羽田基地所属のヘリコプターも、離着陸訓練のため頻繁に利用している。
また、2008年には厚木航空基地・下総航空基地から救難ヘリコプター・UH-60Jが移動し、捜索救難活動にもあたっている。