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*&ruby(かんじょうばくげきき){【艦上爆撃機】}; [#o49f4f07] 艦上から運用可能な[[軍用機]]のうち、[[爆弾]]を装備して対地対艦の作戦を主任務とする比較的小型の機体。 ~ 回避運動を取る艦艇に対してはとにかく高精度でなければ命中しない為、対艦攻撃を行う艦上爆撃機はほぼ全てが[[急降下爆撃]]能力を持つ。また、爆撃機としては比較的高い機動力を誇り、戦闘機相手に空戦を挑んだ事例も少なくない。~ [[爆弾]]の投下を主任務とする[[艦載機]]。~ [[第二次世界大戦]]の頃までは盛んに用いられたが、[[近接信管]]の発達した大戦後には廃された。~ ~ [[雷撃]]や[[水平爆撃>空爆]]を担当した[[艦上攻撃機]]に比べて[[搭載量>ペイロード]]には劣り、特に頑強な[[戦艦]]や[[巡洋艦]]を確実に撃沈まで追い込めるとは限らなかったものの、甲板上の兵装や上部構造物への精密爆撃は戦闘能力漸減に効果的であり、続く雷撃機や水上艦による攻撃を容易ならしめる役割があった。 また、同じ大型艦でも特に空母に限れば、最上位の飛行甲板がデリケートで発着に不可欠なこと、戦艦ほどの頑強さは有さず可燃物も多く抱えていることから、急降下爆撃がそのまま致命傷になることもしばしばあった。この為、先制攻撃で空母=敵艦隊で唯一の長距離攻撃手段を戦闘不能にする空母殺しの専門機体としての役割もあった。~ 運動する[[艦艇]]への正確な攻撃が要求されるため、ほぼ全てが[[急降下爆撃]]能力を持つ。~ [[急降下爆撃]]能力を備えることに伴う高い[[運動性]]のため、[[戦闘機]]との空戦もある程度は可能であったが、もちろん[[戦闘機]]相手に有利に戦えるものではなかった。~ ~ 大戦後は[[急降下爆撃機]]という分類の飛行機がなくなり、対地対艦攻撃を担当する大型の機体は[[爆撃機]]、小型の機体は[[攻撃機]]と区別されるようになったため、艦上爆撃機という分類も事実上なくなった。 ~ [[運動性]]を確保するために[[ペイロード]]が犠牲になっており、[[投射弾量]]は低い。~ このため、当時の[[戦艦]]や[[巡洋艦]]を撃沈するのは困難だった。~ 艦隊戦では甲板上の兵装・構造物を破壊して戦力を削ぎ、後続の[[雷撃]]や[[艦載砲]]に後を託す。~ 特に[[航空母艦]]は、急降下爆撃で[[飛行甲板]]を破壊すれば戦闘不能に陥れる事ができる。 **主な艦上爆撃機 [#la2aacc0] -日本 --[[九四式艦上爆撃機(D1A1)>九四式艦上爆撃機]] --[[九六式艦上爆撃機(D1A2)>九六式艦上爆撃機]] --[[九九式艦上爆撃機(D3A)>九九式艦上爆撃機]] --[[彗星(D4Y)>彗星]] --[[流星(B7A)>流星]] ~ -アメリカ --[[SBC「ヘルダイバー」>SBC]] --[[SBD「ドーントレス」>SBD]] --[[SB2C「ヘルダイバー」>SB2C]] --[[AD-1「スカイレイダー」>A-1]] ~ -イギリス --[[ブラックバーン・スクア>スクア]] --[[フェアリー・バラクーダ>バラクーダ]]~ ~