*&ruby(かんぱん){【乾パン】}; [#g0a15c91] 明治時代、[[日本軍]]が兵士に携行させる[[戦闘糧食]]として開発した食品。~ 完全に乾ききるまで堅く焼き締めた板状のパンで、乾いているため比較的長く保つ。 いわゆるビスケットの一種だが、菓子のビスケットより味が薄く、また堅い。~ 一口サイズに成形された製品が一般的だが、大きな物を割って食べる場合もある。~ 何度も連食する事を考えた薄い味付けで、金平糖・水飴・オレンジスプレッドなどを同梱して味覚を調節する。 [[自衛隊]]の非常糧食や、官給の災害救援物資として採用されている。~ 市場では分類上「菓子」とみなされているが、基本的には保存食・食材として用いられる。 >軍用として考案された性質上、「佳味に過ぎるものは浪費を招くため不的確」とされた。~ このため、嗜好品としての評価は現代の菓子に互し得るものではない。~ ただし家庭であれば揚げる・砕く・汁に浸すなど再調理の余地がいくらでもある。