【乾パン】(かんぱん)

明治時代、日本軍が兵士に携行させる戦闘糧食として開発した食品。
「パン」という名前はついているが、実際はビスケットの一種である。*1

基本的に食べやすいようにひと口サイズに成形され*2、長期間連食しても飽きが来ないように味付けはごく薄くされている(そのため、パッケージには甘味を補うための氷砂糖が同梱されている)。

現在は陸海空自衛隊で非常糧食として採用されている他、民間でも主に災害発生時に備える非常食、もしくは菓子の一種として広く市販されている。


*1 元々「ビスケット」という言葉の語源もラテン語の「Biscoctum Panem」(二度焼いたパン)からきており、発生系統的には類似である。
*2 ただし、現在海上自衛隊に納入されているものは大型のサイズであり、ひと口で食べるのは難しい。

トップ 新規 一覧 単語検索 最終更新ヘルプ   最終更新のRSS