【安全線】(あんぜんせん)

Safety lock wire

ボルト・スクリュー(ネジ)の緩み留めに用いられる針金。
航空自衛隊では、英語の「Safety lock wire」の略である「セフティ」と呼ばれることが多い。

ボルト・スクリューは特性上Gや長時間の振動などの高い負荷が掛かると緩んだり、脱落してしまうことがある。
航空機の場合、部品の脱落は墜落等の重大事故へ直結する為、安全線によりボルト・スクリュー同士を連結あるいは動かない部品などに結びつけ、緩み・脱落を防止する。
このため航空機に使用されるボルト・スクリューはヘッド部分に安全線を通すための穴が複数個設けられているのが一般的である。

また、航空自衛隊においては実弾を搭載した戦闘機のマスターアームスイッチパイロットの発射の意思を確認する為*1に取り付けられ、パイロットは発射操作の際に安全線を引きちぎり、マスターアームスイッチをON状態にする。


*1 1995年に発生したF-15撃墜事件の際、当初パイロットの操作による発射か故障による不時発射なのかが争点になった為である。

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