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【ロシア軍】 †
現ロシア連邦の正規軍。
ソ連邦崩壊後、当初ロシアは軍の指揮の一体化のためCIS統合軍を創り旧ソ連軍の継承を目指していたが、CIS各国が国内の部隊を接収し次々と独自軍設立に動いたため、遂にロシアもCIS統合軍をあきらめ、92年5月、ロシア連邦軍を創設した。
創設当初は、ソ連軍の特徴を受け継ぎ、5軍種(戦略ロケット軍、地上軍、防空軍、空軍、海軍)及び独立兵科の空挺部隊で構成されていたが、90年代後半から進められた軍の組織改革により現在は、3軍種(地上軍、空軍、海軍)及び3独立兵科(戦略ロケット部隊、宇宙部隊、空挺部隊)に再編されている。
(なお、軍機関誌「赤星」によると、「連邦鉄道部隊局」が、国防省隷下に「鉄道部隊司令部」として再編され、隷下の鉄道部隊が連邦軍に編入されたとのことであるが、詳細については不明である。また、その時期もはっきりしないが、03年に省庁改編が行われており、このときに編入された可能性が高いと思われる。)
ロシアは冷戦終結後、資本主義導入など行政改革を断行しその過程で経済が混乱。そのあおりで軍事費がわずか数年で一気に60%も削減されるなどしたため運営が立ち行かなくなっており、現在もその影響が尾を引く。 兵器はソ連軍のものをそのまま使用しており、殆どが旧式に分類されるものばかりである。 兵器ショーなどではしばしば新開発の兵器が紹介されているものの、ロシア軍向けではなく兵器会社が自費開発した輸出用であることが少なくない。
ロシアの兵器会社は実質的にロシア軍からの新規の開発や調達の予算を当分の間ほとんど期待できないことから、各社では独自に営業ルートを開発するなどして生き残りに必死であり、それに加えロシア軍では既存兵器の改修もあまり進んでいないことから、オリジナルより輸出仕様の方が高性能という皮肉なことになっている。
この予算不足は、単に兵器を調達できないだけでなく、兵士の給与不払い、訓練が十分にできない、兵器のメンテナンスができないなど、軍隊組織としての根幹にも及んでおり、安全面でも危険な状況が続いている。 特に航空機など年に20機前後が墜落するなど、深刻さの度合いはなお増しており、挙句の果てには電気代の不払いにより基地への給電を止められるなど、この手のエピソードには事欠かない。
軍事革命にも大きく立ち遅れており、人員の削減と合理化を進めている。
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