【ランセン】(らんせん)

SAAB32 Lansen(槍騎兵が持つ槍の意味)

サーブ 32 ランセン(SAAB 32 Lansen)はスウェーデンのサーブ社によって開発された複座の軍用機。
設計の一部にコンピューターが設計に使用された最初の航空機の一つで、本機では翼の強度計算にスウェーデン初の真空管式コンピュータを採用した。
また、浅降下時に音速を達成した初のスウェーデン製航空機でもある。

派生型には対地・対艦攻撃機A 32A、全天候型戦闘機J 32B、偵察機S 32Cなどがある。このうち一部の機は後に標的曳航機J 32Dや電子戦機J 32Eに改修されて使用された。練習機型は存在しないが、一部の機には後席に簡易操縦装置がついているものも存在する。

初飛行は1952年で450機が生産され、一部の機体は1980年代までスウェーデン空軍に就役していた。
派生型:

A32A:最初の生産型。全天候攻撃機型
J32B:全天候/夜間迎撃機型。AIM-9を搭載可能
S32C:写真偵察機型。機首部にカメラとレーダー監視機器を搭載
J32D:J32B改良型。ECM任務用装備を搭載できる最終生産型

性能諸元:
全長:14.94m
全幅:13.0m
全高:4.65m
最大離陸重量:13,500 kg
エンジン:スヴェンスカ・フリグモーター RM5A(A/S)・RM6A(J)(RR社製エイボンMk100のライセンス生産品、推力:47.0 kN / 65.3 kN (巡航 / A/B
固定武装:30mm機関砲×4、AIM-9×4又は無誘導ロケット弾を装備


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