*&ruby(みらーじゅえふわん){【ミラージュF1】};
[[ミラージュ3]]の後継機として登場したフランス製[[戦闘機]]。~
1960年代に開発がスタートし初めの方は[[ミラージュ3F>ミラージュ3]]と呼ばれていたが、徐々に簡略化され最終的に「ミラージュF1」となる。
能力的に機内燃料・総重量・離着陸滑走距離他すべての面で当時現役の[[ミラージュ3]]を上回っており、後に[[フランス軍]]の主力[[戦闘機]]として採用された。~
特に兵装面は大幅に強化されており固定武装にはDEFA553 30��[[機関砲]]を搭載する。[[パイロン]]には[[マジック1/2短射程空対空ミサイル>R-550]]・[[R-530中射程空対空ミサイル>R-530]]・[[空対地ロケット弾>ロケット弾]]・[[通常爆弾]]等を搭載可能。[[レーダー]]（初期のC型）は、トムソン-CSF製シラノIVモノパルスレーダーを搭載しているが悪天候では能力が低下する。タイプによっては他に[[AM-39エグソゼ空対艦ミサイル>AM-39]]や[[AIM-9Jサイドワインダー短射程空対空ミサイル>AIM-9]]・[[アルマ空対地ミサイル>アルマ]]・[[AS-30空対地ミサイル>AS-30]]・[[イスラエル軍]]製[[通常爆弾]]も搭載可能という事が確認されているが、輸出型については性能等いまだ不明な点が多い。~
実戦では[[南アフリカ軍]]が[[アンゴラ紛争]]でアンゴラ軍の[[MiG-21フィッシュベット>MiG-21]]2機を[[撃墜]]し、[[イランイラク戦争]]で[[イラク軍]]が少なくとも[[イラン軍]]の[[F-14Aトムキャット>F-14]]1機を[[撃墜]]している。他にも1980年代の対チャド戦で[[フランス軍]]とリビア軍が同機種同士で交戦した。
-ミラージュF1C:初期型で[[フランス軍]]で使用されている。
-ミラージュF1B:C型の複座型。
-ミラージュF1CT:C型の改良型。
-ミラージュF1CR:C型の[[偵察機]]型。
-ミラージュF1CG:ギリシャ軍に輸出された型、性能はC型とほぼ同じ。
-ミラージュF1JA：エグアドル軍に輸出された型。※1
-ミラージュF1JE：JA型の複座型。
-ミラージュF1AD：リビア軍に輸出された型、[[レーダー]]を装備していない。
-ミラージュF1BD：AD型の複座型。
-ミラージュF1ED：ADの改良型、[[レーダー]]を搭載し対空・対地攻撃能力が向上した。
-ミラージュF1AZ：[[南アフリカ軍]]に輸出された型、[[レーダー]]を装備していない。※2
-ミラージュF1CZ：AZ型の改良型、[[レーダー]]が追加装備された。
-ミラージュF1EQ：[[イラク軍]]に輸出された型。
-ミラージュF1BQ：EQ型の複座型。
-ミラージュF1EQ-2：EQ型の改良型。
-ミラージュF1EQ-4：EQ-2型の[[偵察機]]型。
-ミラージュF1EQ-5：EQ-2型の改良型。アゲヴレーダーを搭載し対艦攻撃が可能となった。
-ミラージュF1EQ-6：詳しい詳細は不明。
-ミラージュF1CJ：ヨルダン軍に輸出された型、性能はC型とほぼ同じ。
-ミラージュF1BJ：CJ型の複座型。
-ミラージュF1EJ：CJ型の改良型、対地攻撃能力が向上している。
-ミラージュF1CH：モロッコ軍に輸出された型。
-ミラージュF1EH：CH型の改良型で、[[空中給油能力>空中給油]]が加わった。
-ミラージュF1CE：スペイン軍に輸出された型。※3~
-ミラージュF1BE：CE型の複座型。
-ミラージュF1EE：CE型の改良型。
-ミラージュF1EDA：カタール軍に輸出された型、[[偵察ポット]]を搭載する事が出来る。※4
-ミラージュF1EDDA：EDA型の複座型。※4
-ミラージュF1CK：クウェート軍に輸出された型。
-ミラージュF1BK：CK型の複座型。
-ミラージュF1BK-2：詳細は不明。
※1 [[イスラエル軍]]製の[[通常爆弾]]を搭載する事が出来る。~
※2 [[南アフリカ軍]]は[[マジック2>R-550]]の代わりに国産の[[V3B/Cククリ・ダータ>V3]]を使用している。~
※3 スペイン軍は[[マジック2>R-550]]の代わりに[[AIM-9Jサイドワインダー>AIM-9]]を使用している。~
※4 1990年代に全機スペイン軍に売却されている。
