- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- ミサイル万能論 へ行く。
- 1 (2004-10-30 (土) 12:19:12)
- 2 (2006-03-16 (木) 00:12:32)
- 3 (2007-09-12 (水) 22:36:12)
- 4 (2008-06-23 (月) 02:50:21)
- 5 (2008-09-01 (月) 07:02:32)
- 6 (2010-01-24 (日) 20:42:00)
- 7 (2011-05-05 (木) 10:25:44)
- 8 (2011-05-06 (金) 06:34:58)
- 9 (2011-05-13 (金) 08:19:05)
- 10 (2012-01-15 (日) 13:28:34)
- 11 (2012-06-23 (土) 15:13:28)
- 12 (2014-06-23 (月) 19:29:22)
- 13 (2016-03-02 (水) 13:46:59)
- 14 (2016-09-20 (火) 19:01:15)
- 15 (2017-06-24 (土) 16:18:18)
- 16 (2017-10-14 (土) 08:34:23)
- 17 (2021-08-07 (土) 08:36:32)
- 18 (2022-10-14 (金) 20:59:17)
【ミサイル万能論】 †
米ソ冷戦初期〜中期である1950年代〜1960年代にかけて、世界的に広まった軍事思想。
ミサイル技術の発達により、やがて全ての火砲は誘導兵器に置き換えられるだろう、という予測。
この時代、兵器設計はミサイルの運用を前提として行われ、全体的に既存火砲を軽視する傾向に繋がった。
機関砲を持たない戦闘機、艦載砲を持たない戦闘艦などが1950年代から相次いで登場している。
なお、その次の世代では再び戦闘機が機関砲を、戦闘艦が機関砲や速射砲を備えている。
ミサイルはドッグファイトで常用できるほど軽量ではなく、手漕ぎボート相手に撃ち込んで良いほど安価でもない。
後世の観点から結果論を述べれば、運用教則が確立されていない黎明期にありがちな希望的観測であった。
ミサイルが万能でなかった事は、後のベトナム戦争の戦訓によって判明した。
根本的に、ミサイルは砲弾よりも重く、高価で、そして当時はまだ融通が利かない兵器であった。
的確に運用されたミサイルは多大な戦果を挙げたが、反面、的確な運用が出来ない状況も頻出した。
完成度の高い運用教則が確立されるまでの過渡期には、軍政上の混乱*1や兵器設計上の欠陥による損害報告が相次いだ。
しかし2000年代以降、戦訓の蓄積とコンピュータ技術の発達により、ミサイルは徐々に万能性を増しつつある。
関連:戦闘機不要論 AIM-7 ミサイリアー 最後の有人戦闘機 F-4 MiG-25 トップガン RAM F-35