*&ruby(ぼむきゃっと){【ボムキャット】}; [#k2d6462f]
[[アメリカ海軍]]が運用していた[[艦上戦闘機]]・[[グラマン]][[F-14「トムキャット」>F-14]]の一バリエーション。~
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[[F-14]]は当初、[[艦隊]]防空用[[戦闘機]]として開発され、外洋を航行する[[空母>航空母艦]][[機動部隊]]に接近を試みる敵性飛翔体([[戦闘機]]・[[爆撃機]]・[[対艦ミサイル]]など)への対処を主任務としていた((このため、海軍と同一の機体を採用する原則となっている[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]での採用は見送られ、[[F-4]]を使用し続けた。))が、1990年代後半に入って、長距離[[艦上攻撃機]]として運用されてきた[[A-6]]「イントルーダー」の退役が進んだことに伴い、一部の機体に対地攻撃能力を付加して[[マルチロールファイター]]化する改修を施すことになった。~
そして、この改修を施された機体に対する非公式愛称としてこの名がつけられた。~
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2001年からの対テロ戦争において、同機は海軍・[[海兵隊>アメリカ海兵隊]]航空隊の主力機になっていた[[F/A-18C・D>F/A-18]]に比して長い[[航続距離]]を活かして[[偵察機]]及び[[攻撃機]]として運用され、高い評価を得た((戦場となったアフガニスタンは内陸国であったため、当時の[[F/A-18C・D>F/A-18]]では作戦行動に制約が多かった(いかに[[空中給油]]があるとはいえ、第三国の[[領空]]に[[空中給油機]]を展開させるにはその国との政治的合意が必要であるため)。))。~
しかし、[[F/A-18]]に比べて設計が古く、ユニットコストも高くつくことが嫌気され、航続距離の伸びた[[F/A-18E・F>F/A-18]]の就役に伴い、原型の戦闘機型と同様、2006年に退役した。

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